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『グリーンブック』に感じた「キャリアチェンジ」とコミュニティー

はじめまして。

minと申します。

キャリアチェンジや複業を重ねてきた僕が、映画『グリーンブック』を観て感じたことがあり、このnoteを書いてみました。


先ずは簡単に自己紹介から。

僕は15年近い仕事人生の中で5回のキャリアチェンジを経験してきました。


「ライター」「営業」「Webディレクター」「to Bマーケター」「to Cマーケター」


職種で言うとこの5つです。

自ら手を挙げた職種もあれば、ご縁で取り組めたものもあります。


キャリアチェンジの仕方や考え方、キャリアを変える決断タイミングなどは今回の趣旨と外れるので割愛しますが(この辺りは別の機会に書いてみようと思います)、複数の職種を経験したことで働き方に広がりが生まれ、複業にもチャレンジできるようになりました。


複業先のひとつがいまの本業になり、「人生は巡り合わせだね」と思いながら仕事人生を楽しんでいます。


そんな僕が今回、『グリーンブック』を観て考えさせられたのが

「自分は何者なんだろう…」

という気持ちでした。


映画『グリーンブック』について紹介します。

ネタばれなことは書きませんが、まっさらな気持ちで映画を観たい方は、ぜひ、先に映画をご覧になってください(その後に、この記事を読んでくださるなら本当に嬉しいです…!)



『グリーンブック』は2019年にアカデミー賞を受賞したヒューマンドラマ。

人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ミュージシャンとイタリア系白人ドライバーの友情を描いた、実話に基づく映画です。

詳しくはこちらをご覧ください(映画の予告編になります)。

ちなみに僕は、ドライバー役のヴィゴ・モーテンセンが好きで『グリーンブック』を観ました。

これまた本題からズレるので割愛しますが『イースタン・プロミス』という映画が最高にかっこいいということだけお伝えしておきます。


「あなたは何者ですか?」

noteに書きたかった本題はここから。


映画『グリーンブック』の主人公である黒人ミュージシャン、ドン・シャーリーは、アメリカ南部へのライブツアーをおこなうことで闘います。


何と闘っているか。


それは、「自分は何者なんだ」という解を出すために、社会に対して闘っています。

当時のアメリカは人種差別が色濃く、

「白人はこう。黒人はこう」

という定義に沿った社会でした。

ドン・シャーリーはその社会に疑問を持ち、ミュージシャンとして生きながら、ライブ活動を通じて社会を変革しようと闘います。


ひとり静かに、社会の軋轢と向き合う。その姿は白人にも黒人にも理解されません。


理想を掲げ挑み続けるドン・シャーリーですが、一度だけ、弱音をはくシーンがあります。それが、心を許せるたったひとりの友人、トニー・リップと口論した際に思わず漏らす次のひとことです。


「白人でも黒人でもない自分は何者なんだ?」


この言葉を聞いて、僕はキャリアチェンジを続けてきた自分を重ねてしまいました。


「キャリアチェンジを繰り返す自分は何者なのか」

今の自分に、ランドマークをつける重要性を感じたのです。


大切なのは「化学反応を定義する」チカラ

「あなたは何ができますか?」と質問されると、僕は正直迷います。

自分のことを上手く説明する言葉が見つからないからです。


仕事関係で初めてお会いする場合、この手の質問が何よりも迷います。


「ライターや営業やってきて、今はto Cマーケターです」


という伝え方もできるのですが、これ、しっくりこないんです。


「今日のトップスはユニクロの無地Tにシングルタイプの革ジャン合わせました。ボトムはGUCCIのワイドパンツで、シューズはナイキのエアマックスです」


みたいに、着ているものをただ羅列しただけのような感覚があります。

これだと、質問の意図に合っていない気がするんですよね。


「仕事のパートナー」を選ぶ基本は【足りない能力を補完し合う】ことですが、先ほどの説明だと「ただの何でも屋」。パートナーとして迎えるには物足りなさがあります。


だから、キャリアチェンジを繰り返す度に、「自分は何者なのか」を自分で定義しなければいけないんです。


「キャリアチェンジはドラクエの賢者みたいな生き方」と例えるコンテンツを読んだことがあるのですが、僕は似て非なるものだと思っています。

ドラクエの賢者は魔法使いと僧侶の能力を兼ね備えています。

攻撃魔法も回復魔法も使いこなす。まさに賢者です。

でも、僕が思う本当の賢者って、攻撃魔法も回復魔法も取得した結果、攻撃&回復から生まれた化学反応魔法を使える人だと思うのです。


キャリアチェンジも同じ。ひとつ一つのスキルを細切れに差し出すだけなら、その道のプロに頼んだ方が仕事は円滑に進むはず。複数キャリアを組み合わせた結果、どんな化学反応魔法を使えるようになったのかが、大切だと思います。


「自分が使える化学反応魔法はなに?」

「その魔法の名前は?」


これが、「あなたは何者ですか?」に対する正しい回答なのではないでしょうか。


定義の先に、コミュニケーションがある

『グリーンブック』のドン・シャーリーと、今回僕が抱いた感情には共通点があります。


それは、「定義の先にコミュニティーがある」ことです。


「私は何者です」といえるランドマークは、コミュニケーションを生み出します。


コミュニケーションのアップデートは、生き方を豊かにしてくれます。


ドン・シャーリーは「新たなコミュニティーの形」を定義し、それをスタンダードにするべく孤独な闘いを続けました(今の社会をみると、彼はその偉業を成し遂げたひとりであることは間違いないでしょう)。


転職や複業がスタンダードになりつつあるいま、キャリアチェンジを重ねる働き方は、10年前と比べても取り組みやすくなりました。今後、キャリアチェンジャーますます増えるでしょう。


その時に、僕は、「自分は何者か?」という定義をつくり、都度アップデートしていきたい。その先には、新しい出会い、新しい働き方が生まれるかもしれない。同じようにキャリアチェンジを重ねる方に何かしらお役に立てるかもしれない。


そんな未来にワクワクしながら、今日もまた、「自分は何者なのか」に想いを巡らせています。


今後、キャリアチェンジや複業、マーケティング周りの話しを中心に情報発信をしていきますので、もし興味をお持ちいただけましたらTwitterもフォローいただけると嬉しいです。

Twitterアカウント:@mink_trip


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