【第34回】『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』第72回エミー賞作品賞 まるわかりガイド⑤
【海外ドラマファンのためのマガジン第34回】
「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン3 Hulu
13ノミネート IMDB 8.5 Rotten Tomatoes 88%
ディストピア世界の物語って、心底ハマれるものと、抵抗を感じるものとに分かれてしまいませんか。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、当初見たときに、「うーん、どうかな」と思ってしまったのです。
でも、大好きなエリザベス・モス主演なので、彼女見たさにシーズン1を見続けました。
女性としては、とにかく不快な内容なのですが、エリザベス・モスは絶対に反逆してくれると信じ続けました。
シーズン3で、とうとう反逆が始まります。
かつてのアメリカに建国されたギレアド共和国。ここでは、子供を産める女性は、身分の高い男性の家に仕え、
その家の家長の子どもを産まなければならない
という、ありえないような奴隷制度の世界を描いています。
ディストピアものは、その世界感にハマれるかどうか
が大きいかもしれません。
このドラマ、とにかく役者陣が魅力的です!
主人公のエリザベス・モスをはじめとする侍女たちが、アレクシス・ブレイデルとサミラ・ワイリーというキャスティングも良いですが、侍女を束ねるリディアおばを演じるアン・ダウドが最高です。
シーズン2は、正直少し盛り上がりに欠けたまま終わってしまった印象ですが、シーズン3に入り、物語が大きく動き出しました。
やはり、反抗してこそのエリザベス・モスです。かわいい顔して、気が強い女性役がピッタリ。
今回主演女優賞にノミネートされなかったのが残念ですが、2017年にシーズン1の演技で、すでにエミー賞を獲得済みです。
シーズン1は、評価が高く、今回と同じ13ノミネートされています。
過去5年間で、『ゲーム・オブ・スローンズ』の作品賞受賞を阻んだのは、この『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』だけ。
今回は、どうでしょう?可能性はあると体感しています。
ノミネート主要部門
作品賞
助演女優賞 サミラ・ワイリー
助演男優賞 ブラッドリー・ウィットフォード
ゲスト女優賞 アレクシス・ブレイデル
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