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海外ドラマ初心者が選ぶべきなのはどの配信サイト?

【海外ドラマファンのためのマガジン第115回】

日本で海外ドラマを定期的に鑑賞するには、主に3つの方法があります。

①DVDを借りる
②CS放送に加入する(WOWOW、スカパー、スターチャンネル、FOX、AXN、スーパードラマTV)など
③配信サイトに加入する(Netflix、U-NEXT、Disney+、Amazon PrimeVideo、Hulu、AppleTV)など

どれもお金がかかってしまいますね。
以前は、テレビの地上波放送でも海外ドラマは放送されていたのですが、近年は本数が極端に減ってしまいました。

となると、サブスクでなるべく安く、しかも「お得」なサイトに入りたいと思われることでしょう。

2021年10月現在の主な配信サイトの月額料金は以下のとおりです。

【Netflix】ベーシック990円、スタンダード1490円、プレミアム1980円
【Amazon Prime Video】500円
【U-NEXT】2189円
【Hulu】1026円
【Disney+】770円(11/1からは990円)
【AppleTV+】600円

500円から2189円までと、かなりバラつきがあります。
ただ、各プラットフォームごとにサービスの特徴があるので、2189円だから高いとは一概に言えないのです。

実は、料金の高い安いに関係なく、どのプラットフォームでも「これから海外ドラマを見ていきたい!」と思っている初心者さんが満足できるコンテンツを配信しています。
あとは、どんなタイプのドラマが好みか、そしてプラットフォームごとの特徴を考えた上でチョイスすることが重要です。

そこで、上記すべてのサイトに加入しているユーザーとして、各プラットフォームの特徴と、どんなドラマが配信されているのか、おすすめポイントをご紹介します。
加入検討時の参考にしてください。


【Netflix】

(特徴)世界最大の動画配信サイト。オリジナルドラマが充実。
ベーシック990円(SD,1台)、スタンダード1490円(HD、2台)、プレミアム1980円(4K画像あり4台)の違いは、画質と、同時視聴媒体の数の違いです。

ひとり暮らしで鑑賞するにしても、パソコンとタブレット両方で見たい場合は、スタンダード以上にしておくと、いちいちログインし直さずにすむのでラクですよ。

オリジナルドラマは、高レベルで、本年度のエミー賞ドラマ部門作品賞を受賞した『ザ・クラウン』のような本格派のドラマから、昨年のコメディ部門を総なめにした『シッツ・クリーク』のような通好みの作品まで多種多様なラインナップを揃えています。
また、リミテッド・シリーズという1シーズンで完結するドラマシリーズも充実していて、『クイーンズ・ギャンビット』のような世界的ヒット作も多発しています。
何シーズンも続くドラマは途中であきらめてしまいそう……という初心者さんには、リミテッド・シリーズはおすすめです。

『ブレイキング・バッド』や『シャーロック』といった、オリジナルではない定番ドラマ作品も充実しているので、無双状態になるのも納得のプラットフォームではあります。

Netflixの一番のセールスポイントはなんと言ってもサブスクだけで完全見放題になるというところです。
課金なしで、海外ドラマはもちろん、韓国ドラマ、日本のドラマ、映画、ドキュメンタリー、アニメーションなど配信されているすべての作品を鑑賞できます。

【Amazon Prime Video】

(特徴)月額500円という安さ。Amazonで買い物した際も、配送料無料、お急ぎ便無料などの特典もある。独特のオリジナル作品のラインナップ。

500円だからといって、配信作はかなり充実しているので侮れません。
『マーベラス・ミセス・メイゼル』や、『Fleabag/ フリーバッグ』、『ザ・ボーイズ』といったオリジナルドラマは、エミー賞でも評価が高い作品です。
そのほかにも、『BOSH/ボッシュ』や『ホームカミング』のような、渋めの良作が多いのも特徴です。Amazon Prime Videoオリジナルは、内容重視のプロフェッショナルなドラマが多いという個人的感想です。

Amazon Prime Videoのセールスポイントは、映画のジャンルが充実いしているところです。特にオールドムービーの充実度は配信サイト1だと思います。白黒映画を見たければ、Amazon Prime Videoに決まりです。

【U-NEXT】

(特徴)月額は2189円と一番高いだけあって、内容の充実度はNO.1。
ドラマと映画だけではなく、コミック、雑誌、小説も読める。
しかも毎月1200ポイントが付与され、課金対象のコンテンツに使用できる。

U-NEXTでは、今年の4月からHBOとHBOMaxの作品が鑑賞できるようになりました。日本でHBO作品を鑑賞したければ、マストで入っておいたほうがよいプラットフォームです。

しかも、アメリカでの配信日と、日本での配信日の時差が少ないのが嬉しいポイントです。HBO版『ゴシップガール』は、7月9日にアメリカで配信されたものが、8月20日から日本でも配信されました。

U-NEXTを使用していて個人的に重宝しているポイントは、他のプラットフォームにない映画が見られるというところです。
映画を検索していて、「NetflixもAmazon Prime Videoにもない」というときには、U-NEXTにある。という経験を何度かしています。
けっこうマニアックな映画も揃えているので、大林宣彦監督作や、イザベル・ユペール出演作を調べたときには、他のサイトにない映画があったので助かりました。

【Hulu】

(特徴)日本テレビのバラエティ番組を見れる。国内ドラマを鑑賞できる。Huluオリジナルドラマもある。定番作も充実。

私が始めて加入した配信サイトがHuluでした。日本テレビに買収される前だったので、多分2013年だと思います。
その後、Netflixが2015年にスタートしたので、一度解約したのですが、再び加入しました。
なぜなら、『ビバリーヒルズ青春白書』や『クリミナル・マインド』『ビッグバン・セオリー』といった定番作が充実していたからです。
ただ、現在はあまり使用していません。『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』と『サタデー・ナイト・ライブ』を見るために継続している感じです。

海外ドラマ初心者さんには、実はおすすめのサイトでして、月額1000円で海外ドラマの定番と言えるドラマを鑑賞するには十分のラインナップだと思います。
そして、意外と掘り出し物の映画があるので、「あ、これがあるんだ」と驚くことがあります。

【Disney+】

(特徴)ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックという一流ブランドを楽しめる。
10月27日からは、大人向けコンテンツ「スター」が加わる。

2020年6月から日本でのサービスがスタートしたDisney+。月額770円で、ディズニーアニメーションを鑑賞できるので、スタート時から加入しました。
いつでも、ディズニークラシックアニメシリーズを鑑賞できる安堵感は、コロナ過の2020年に心の支えになってくれたんです。

心がツラくなったら、『トイ・ストーリー』や『メリー・ポピンズ』をいつでも鑑賞できるってスゴいことだなと思ってます。DVDを購入しなくても、棚から引っ張り出さなくても、ワンクリックで鑑賞できてしまうのですから。

Disney+オリジナルドラマ『マンダロリアン』は、スター・ウォーズのアナザーストーリーとして制作されたスピンオフですが、映画の世界をひとつも壊さずに、あらたな喜びを視聴者に与えていく「偉業」を達成したといっても過言ではない素晴らしいドラマです。

今年発表された『ワンダヴィジョン』や、11月24日(水)日米同時配信される『ホークアイ』など、マーベル・シネマティック・ユニバースの世界もビジョンがあってコンテンツとして長く続きそうですし、ビジネスとクリエイションを両立させて継続させていく企業としての力は、やはりディズニーさんは格別だと感じてしまいます。
なにしろ、ディズニーコンテンツは、「お金を払って幸せを買える」んですから最強なんですよね。

10月27日(水)には、新たなブランド「STAR」がスタートして、ディズニー作品以外の大人向けのドラマや映画が配信されます。
2026年にはNetflixの加入者数を超えるという予測もあり、ますます発展していきそうなDisney+ですが、根本にある「幸せを売ってます」というスタンスは変えていってほしくないなと思う次第です。
ディズニー、ピクサーが好きならDisney+に決まりで大丈夫です。
「STAR」のラインナップは公式ページで確認してください。

【AppleTV+】

(特徴)オリジナルドラマは名作揃い。オンリーワンが見つかるラインナップ。

2019年11月に日本でもサービスがスタートしたAppleTV+。当初は、オリジナルドラマのラインナップも少なかったのですが、現在はかなり充実しています。
私にとってはローンチ時のメインドラマ『ザ・モーニングショー』と『ディキンスン~若き女性詩人の憂鬱~』に出会わせてくれた最高のプラットフォームなのです。
公式サイトが検索しづらいのが難点なのですが、そこはApple製品の特徴でもあるので慣れるしかありません。
今年に入ってから、AppleTV継続感謝という特典なのか、月額費が戻ってくるというサービスをやっていました。
新規でiphoneを購入した人は、1年間無料でAppleTV+を見れるというサービスもやっていましたが、現在は終了している様子です。

検索の難しさを乗り越えて出会うドラマはなかなかの傑作ぞろいです。
今年のエミー賞コメディ部門作品賞を獲得した『テッド・ラッソ破天荒コーチが行く』やM・ナイト・シャマランの『サーヴァント ターナー家の子守』、A24制作の『Mr.コーマン』も個人的には楽しめました。

骨太で芸術的なマニア向けの作品が多いという印象なのがAppleオリジナルドラマ作品です。
海外ドラマ初心者むけとは言えないかもしれませんが、7日間の無料期間があるので、覗いてみて「こんな雰囲気なのか」と確認してみてください。



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