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【第45回】セレブに見えないおじさん大興奮!『ラリーのミッドライフ★クライシス』エミー賞2020コメディ部門作品賞紹介⑤

【海外ドラマファンのためのマガジン第45回】

『ラリーのミッドライフ★クライシス』シーズン10


おじさん、ちょっと落ち着いて!

主人公のラリーさんは、『となりのサインフェルド』(1989-1998)というアメリカでは大大ヒットコメディのクリエイター、ラリー・ディヴィッドさん。

彼を主人公に製作したドキュメンタリー風コメディです。

登場人物も、ハリウッドで活躍する俳優たちが登場して、本人役だったり、そうじゃなかったり。

毎回、シチュエーションは決めてあるのですが、セリフは、ほぼアドリブという、なかなか俳優としては技量が試されるドラマです。

ラリーさんは、どこまでキャラなのかが不明ですが、ケチで嫌味な男。

いつも些細なもめ事を起こすのですが、その出来事が私たちにも起こるような勘違いやすれ違い、小さな誤解などで、それを広げてコメディにする才能が、やっぱりスゴイなと思ってしまいます。

たとえば、ジムに行くのでたまたまキッタナイトレーナを着ていたラリー。奥さんにジュエリーを買おうと思い、ビバリーヒルズの宝石屋さんに行きます。
すると、入り口付近でたまたま以前おごってあげたホームレスと出会い、
やあ!この前はありがとう。」と握手&ハグされて、その様子を見ていた宝石店の人が、ラリーのこともホームレスだと思ってしまい入店できない

とか。

日常生活の中での、ありえる誤解というイタイところを突いてくるんですよ。

実際、キッタイナイカッコウをしていると、とてもセレブには見えないくたびれたおじさんなのですが、そこも面白いですね。
原題は、CURB YOUR ENTHUSIASM といって、訳すと「そんなに興奮しないでよ」といった感じでしょうか。

かなり、本格派のシットコムなので、好き嫌いはあると思いますが、
海外ドラマファンには、テッド・ダンソン夫妻とか、知っている俳優さんがたくさん登場するのでおススメです。

Amazon primeで視聴できます。

『ラリーのミッドライフ★クライシス』シーズン10 HBO

IMDb8.7 Rotten Tomatoes 92 %

ノミネート主要部門
作品賞



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