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【第65回】海外ドラマのリブート版は、2021年以降大量に発生する。HBO版『ペリ―メイスン』(2020)は、シーズン2に更新決定。

【海外ドラマファンのためのマガジン第65回】

レイモンド・バー主演のドラマ『弁護士ペリーメイスン』(1957–1966)は、日本でも人気だったとは聞いたことがあるのですが、現物を見たことがなかったんです。

今回、この伝説のドラマがリブートされるということで「見てみたい」と思いました。しかも、主演はマシュー・リス。
なぜか惹かれる俳優です。

マシューが主演したドラマ『ジ・アメリカンズ』(2013-2018)では、ロシアのスパイ、フィリップ・ジェニングスを演じてエミー賞主演男優賞を獲得している実力派。
だけど、初めて見たときに、「あんまりパッとしないなぁ」なんて思っちゃったんです。

でも、よくみるとハンサムだし、ドラマを見ているとだんだんその魅力にハマっていってしまうのです。一見、普通っぽいところに親近感がわき、「え?実はカッコイイ」と気づいてしまったもうダメです。とにかくめちゃめちゃセクシーに見えてきます。

意外なことにイギリス人なんですよね。しかもウェールズ出身で王立演劇学校RADA出身という生粋ぶり。

アメリカ人だと思ってました。
で、すっかりファンとなってしまったマシュー・リス版ペリ―・メイスン』2020)を見たのですが、これがなかなか面白かった。

1932年のロサンゼルスで起こった赤子誘拐殺人事件の被告をメイスンが弁護することになるのですが、第一話では弁護士じゃないんです。
「オリジナルは弁護士なのに、リブート版はちがうの?」と思っていたら、第5話から弁護士になります。

全8話しかないのに、第5話から弁護士かい!と思ったら、シーズン2に更新が決定していました。第4話まではジョン・リスゴーが弁護士役なのですが、相変わらず凄いですジョン・リスゴー。

たぶん、主演のマシュー・リスと共に来年のエミー賞にノミネートされることでしょう。

HBO制作なのですが、アメリカでは6月から8月にかけて放送され、第1回の放送は、過去2年のHBO作品の中でトップの視聴者数(170万人)を獲得しています。

リブート版としてかなり成功したヒット作となりました。

5月にローンチしたHBOMAXでシーズン1を配信するのですが、このHBOMaxは、今ものすごい勢いでドラマを制作中です。
コロナ禍で制作がストップしたものの、数十本の新作ドラマを制作中。
特に、リブート版が多いのが特徴です。

やはりローンチしたてなので、ゼロから作り上げるよりは、実績のあるドラマの力をかりてなるべく早くいいものを作ろうという考えがあるのだと思います。

現在HBOMaxで制作中のリブート版

『ゴシップガール』『プリティ・リトル・ライヤーズ』『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(ゲーム・オブ・スローンズのスピンオフ)』『グリーンランタン(DCコミックのドラマ化)』『デューン(ティモシー・シャラメ主演映画)』『プラクティカル・マジック(ドラマ版)』『Raised by Wolves(リドリー・スコット監督のドラマ)』

などなど、楽しみすぎるラインナップです。
コロナで少しプレミアが遅くなるとは思いますが、2021年以降たくさんのリブート版ドラマが登場します。

これは、HBOだけではなく、アメリカのドラマ界全体の傾向です。5年位前から始まっていたリブート傾向に拍車がかかっています。

『ペリ―メイスン』は、かなり面白かったので他の作品も期待大です。



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