【第68回】現代の社会にも家族全員で一緒に見られる『大草原の小さな家』のようなファミリードラマは必要であってほしい

【海外ドラマファンのためのマガジン第68回】

かつて、テレビは一家に一台しかなかったということをご存じでしょうか？
1980年代くらいまでは録画機能を持ったビデオデッキも高額だったので、所有している家も少なかったのです。
そのため、「チャンネル争い」というものが存在しました。
お父さんは野球が見たいけど、子どもたちはドラマやバラエティを見たいというような。
2020年の現代では、スマホでもテレビは見れますし、Netflixなどの配信サイトもあるので、デバイスは一家に1台どころか、一人1台になっていますよね。

録画機能も充実していますし配信もあるので、1980年代くらいまでのように

毎週同じ時間にお茶の間に集まりテレビを鑑賞する

なんてことは、なくなってしまったわけです。

みなさんは、今でも家族そろってテレビドラマを鑑賞したりしているのでしょうか？

わたしは、夫婦二人の生活なので、ちょっと分からないんです。
バラエティ番組は夫婦で一緒に見ますが、ドラマとなるとお互いに趣味がありますから。
しかも、夫はドラマをあまり見ない人ですし。

子どもがいるとなると、さらに鑑賞する番組を絞らなければならないですよね？

自分の子ども時代を思い返してみると、NHKで放送していた『大草原の小さな家』を家族で見ていた記憶があります。

大草原の小さな家　DVDコンプリートBOX

祖父母と夕飯を一緒にたべていたので、夕飯の時間が17時30分くらいからでした。
おじいさんが相撲中継を必ず見るので、大相撲の場所が開催されているときは必ずNHKを見るわけです。相撲中継のあとに放送されていた『大草原の小さな家』が、私の初海外ドラマです。

けっこう涙を誘うエピソードが多かったので、ご飯をたべながら泣くのを我慢するのがツラかったのですが、毎回面白くて夢中になって鑑賞していました。

おじいさんとおばあさんとドラマについて語り合えばよかったのですが、小学生のわたしは、ちょっとそれが恥ずかしくてできませんでした。

祖父母が実際にどう思っていたのか分かりません。でも、いつも最後まで一緒に鑑賞してくれました。
アメリカの開拓時代という時代設定が感心をひいたのかもしれません。
『大草原の小さな家』は、もし自分に子どもがいたら絶対に一緒に見たい海外ドラマです。

現代のドラマで『大草原の小さな家』なみに安心して家族で鑑賞できるドラマがあるのかどうか考えてみたのですが、なかなか難しいです。

おもしろくても、セックス＆バイオレンスシーンが多発するＨＢＯ作品はレイティング的にも完全にアウトですしね。

けれども、コロナ禍で外出がままならなかった今年は、家族全員でテレビや配信動画を見る機会も増えたんじゃないかなと思います。

そんな時に、アニメだけではなく、海外ドラマもぜひ見てもらいたいなと思ったわけです。

『大草原の小さな家』のような、世代が違っても一緒に鑑賞出来て楽しめるドラマは、やはり残していきたいです。
いっしょにドラマを見た記憶が、家族の思い出となったらうれしいな。

最近、「もし子供がいたら、一緒に鑑賞したかったな」と思える作品に久しぶりに出会いました。

ライアン・エッゴールド主演のＮＢＣドラマ『ニュー・アムステルダム』です。
ニューヨークにある病院を舞台にした医療ドラマなのですが、日常生活に絶対に必要な病院という場所で起こる人間ドラマを描いています。

ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ DVD-BOX

小学生くらいの子どもたちでも楽しめるし、病院で働く医師や看護師などの職業に憧れるきっかけになるようなドラマだと思っています。

レイティングもＧ（オールエイジ）なので、小学生の子どもたちと一緒に安心して鑑賞できます。

この記事を読んでくださった方で、もし家族でこんなドラマ観てますよ

というものがあったら、ぜひ教えてください。