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マーク・パドモア&内田光子のベートーベンとシューベルト

https://concerts.princeton.edu/wp-content/uploads/2022/03/Uchida_Padmore_Digital_Program.pdf

2022年3月10日木曜7:30 プリンストン大学構内アレキサンダーホール
Mark Padmore Tenor
Mitsuko Uchida Piano

うちのめされたこと:ピアニッシモとピアニッシシモでほぼ1時間20分弾き通すのだが、その音色の美しいこと。世界第1級品の音とはこういうことかと。澄み切っている空気・上流の水。カクカク・キンキンが一切ない←これはYoutubeにでている他の演奏者の今回と同じ演目を聴くとよくわかるのだが、昨夜、帰宅後もう一度この曲を聴きたくてあけたのだが、同じ曲でもだいぶ違った。ピアノにすぐ向かい、確かめてみる、足りないところがたくさんあり、静かに研究。

2006年に、長野県松本市でサイトウ・キネンコンサートで、小澤征爾と内田光子の共演で、ベートーベンの皇帝を聴いたのだけど、その時にはわかることができなかった側面を今回存分に味わえた。ピアニストとは何か、こういうピアニズムの側面。

テナー歌手のピアノ伴奏の立場としての登場というなんと贅沢なコンサート。

席は2回バルコニーの左側。右手と右足が見える位置。しかしながら、私は左足がみたかった。左足はがあるのだが、

ミツコウチダ 

この「名前を聞いた」のが2004年春、ドイツのハンブルグのBirdlandというジャズクラブだった。鮮明に覚えている。バーカウンタ付近で年配の人と雑談をしていると、ピアニストならMitsuko Uchidaを知っているか、知らないならすぐ聴きこめ、絶対だ。彼女を知らないでピアニストを名乗るなと言わんばかりの勢だったので、すぐ調べて聴いた。それ以来、2回目の生。

そして、今月、もう一回生を聴く予定。
得意のモーツァルトの生。前回コロナでキャンセルになった。生演奏から得られるものは、宝石の感覚を生む。楽しみ!


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