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女性神職の歴史

神主=男性という世間一般の印象が強い理由は、女性神職の数が全体の2割ほどと少ないだけではなく、実は、女性神職が認められたのは戦後になってからなんです。なのでまだ70年ほどの歴史です。


 戦前は法律で、女性が神職として奉仕することは認められていませんでした。
 しかし先の戦争で神職が出征し、さらに空襲等の混乱により、日本の神社は後継者不足に陥りました。この問題の解決が差し迫った事柄であったことと、女性に可能性の道を開くという社会通念の変化があり、戦後は女性に神職資格を認めるという流れになりました。どちらかというと「仕方なく・・・」というのが実情です。


 なので女性にも神職として奉仕する道が開けて半世紀以上経ちますが、いまだに女性ということで、悔しい思いをしたというお話を先輩方から聞くこともあります。


 私は神職に限らず、男女は社会的には同等であるべきだけれども、同質ではないと考えています。女性神職には、女性が生まれながらに備えた、男性神職には望めない特質や良さがあるはずです。
 例えば、お宮参りや七五三では女性神職の方が親しみやすく、寄り添ってもらえるので安心するという声をお参りに見えたお母さま方から聞きます。

 私たちにしか出来ない奉仕のあり方、道を、私は一生かけて模索したいと思います。そのためにはまず!わが県の女子神職会をなんとかせねばなりません。非社家の私がどこまで出来るか分かりませんが、前に向かって進むのみです。

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