辛丑(かのとうし)ってどんな年?

今年は、元号だと令和2年、西暦だと2021年、皇紀だと2680年で、干支は辛丑(かのとうし)です。
一般的にその年の干支を挙げる時は、十二支を言うことが多いですが、正しくは十干十二支(じゅっかんじゅうにし)で、略して干支(えと)と言います。
干支について申し上げると長くなりますので簡単に説明しますが、十干は幹、十二支は枝で兄弟(えと)の関係にあります。
もともと干支は、この世の生命やエネルギーの成長や発展、収縮する変化の過程を分類したり説明したりするものです。
したがって、十二支は動物と本来の意味は関係ありません。例えば、古代人が生命の盛んな発展を鼠=子としたり、最も威勢の良い状態を虎として表したのが始まりです。


さて今年の辛丑ですが・・・
辛という字は丄と干と一とを組み合わせた文字です。
丄=上、干=求める・冒す、一=一陽 を表します。
つまり、辛は上に向かって求め冒すという意味です。今まで下に伏在していたエネルギーが、いろんな矛盾、抑圧を排除して上に発現するという文字ですが、そこに矛盾や争い、犠牲を含むため「つらい」「からい」とも読みます。
したがって、辛の年というのは前年よりもさらに、自分の心を戒め改めていかねばならない年ということです。


次に丑は、母親のお腹にいた胎児が外へ出て、右の手を伸ばした象形文字です。今まで曲がっていたものを伸ばすということから、「始める」「結ぶ」「掴む」という意味があります。


つまり辛も丑も、忌み慎みの期間を経て新しく活動し始めるという意味だと思います。
まさに、コロナ禍の日本が自粛期間を経て、また新しい世になっていく年となるのではないでしょうか。
個人的には常に慎みの心を忘れず、新しいことにチャレンジする年になれば良いなと思いました。
私が干支について申し上げるのは僭越だと思いましたが、安岡正篤先生の「干支の活学」を参考にしながら、今年をどういう年にしたいか思いを巡らせてみました😌コロナに負けません!!

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