4種チームでの実体験 良いチームと強いチーム
指導者をしている中でこのテーマについて一度は考えたことがある人は多いと思う。難しく考えてしまうのは一方的な見方として[良いチーム=強いチーム]では無いからだ。
※結果を常に求められるプロチームにとって究極的に[良いチーム=強いチーム]ではあるのだが、ここでは[良いチーム=サッカーの中身が狙いとともに伴っているチーム]という解釈で話を進めたい。
これはプロであろうが育成年代であろうが少なくともサッカーである以上は基本的には変わらず、このテーマについて考えることが出来るだろう。このテーマついて論じられる時は良いチームが負けた時が多い。それは少し負け惜しみ感があるというか、後ろからの遠い声で聞こえることが多い。「ゲームには負けたかもしれないけど内容ではむしろ上回っていた。」沢山聞いてきたセリフである。
逆に強いチームが勝った時にもこう言われがちだ。「あのチームは試合には勝ったけど内容はクソだった。」クソと言うのは汚い表現だが意味合い的には同じだ。
そして世の中には強くて良いチームが存在する。皆が出来るだけここを目指そうとしているが簡単な話ではない。ではどれくらいで良いチームが作れて、強いチームが作れるのか?もしくはどれくらいで強いチームを作れて、良いチームが作れるのか?実体験を持ってまとめていく。
良いチーム
私は現在育成年代の選手の指導をしているので、そもそも良い内容のサッカーをしたいという気持ちよりは、少しでも選手が成長できるようなサッカーを伝えていきたいと思いトレーニングをしている。良いトレーニングを経て選手が成長し、結果として良い内容のサッカーが成立できれば良いだろうという順序だ。
では選手が成長するために何をすべきかだが、やはりまずはボールを扱いボールに関わることがベースだと考える。ただただ相手の背中を追いかける、ボールと関わらない部分で走る回数が増えるだけではどれだけゲームを重ねても得られる効果が低いと言う仮説を持って、トレーニングに取り組んだ。ボールを扱うことで、ボールを扱うスキルは上達する。チームがボールを持つことでパスを受ける立ち位置やどのスペースに入っていくのかが少しずつ見えてくる。もちろん選手個々のチャレンジは大切にしつつ、少しでもサッカーとはどういうスポーツなのかを伝えていく。
しっかりトレーニングをして2ヶ月程。週に2回ほどのトレーニングだからざっと約16回のトレーニング(雨天中止もあるので実際はもっと少ない)を経て迎えた対外試合。どうだったかというとチームとして狙いを持ってプレーすることが出来、選手の成長を少し感じたとともに、これまで勝てなかった相手に引き分けられるようになったり、接戦の相手にしっかりと勝てるようにもなってきた。チームとしてボールを保持し、GKから丁寧にビルドアップしていく。相手を見て立ち位置をずらし、フリーの選手を作り出す。小学生故の8人制サッカーはスペースが簡単に生み出され、ボールを振れば守備のスライドは間に合わない。比較的簡単に中央の縦パスを通せるようになる。
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これからも自分以外の【誰か】や【何か】のために、少しでもその方々にとって有意義なものを作っていきたいと思います。楽しみましょう!