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意外とあっけなかった話【6】
前回のお話はこちら ▽
【お読みいただく前の注意事項とお願い】
・わたしの前職(夜職)の記述があります。前職時代に、不安障害の原因となる出来事が起こりましたが、ナイトワークそのもの、及び現場で働いている方・関係者の方、普段 紳士的に夜のお店をご利用していらっしゃる方を貶める意図はございません。
その他、詳しくはこちらの記事をお読みください。
【2020年12月5日】
大阪のオフィス街、淀屋橋のホテルの一室で、コンビニのポテトサラダを食べながらわたしは泣いた。
長い1日を経て迎えた朝はまぶしかった。首についた傷の痛みに気付くくらいには、感覚が戻ってきていたらしかった。
12時チェックアウトはうれしかった。お腹が空く感覚が久しぶりな気がした。
ホテルでひとりになって、YouTubeで音楽を流しながら、夢中でマンガを読んだ。テレビもつけたけど、時間がわかっちゃうし、番組によって仕事を思い出しちゃいそうでやめた。
お腹空いた気がして、コンビニのポテトサラダを食べた。なぜか泣いた。仕事のことで頭をいっぱいにして食べるのと違った。口に入れるものがおいしかったら、しあわせだと思った。
当時について、いろいろ
この日はお昼の12時にホテルをチェックアウトしたのち、淀屋橋のホテルに移動しました。
イシダさんは荷物を取りに一度自宅へ。その間の出来事です。
お腹が空く感覚が久しぶりな気がした。
「あの夜」からあまり空腹を感じなくなっていました。
日が経つごとに食欲がなくなっていきましたが、「なにか食べたいな」と思ったのは久しぶりでした。
テレビもつけたけど、時間がわかっちゃうし、番組によって仕事を思い出しちゃいそうでやめた。
出勤前はテレビをつけながら準備するのがルーティーンでした。
ニュース番組って構成がほとんど変わらないので、コーナーが変わるごとに次にする準備がわかって楽でした。
このときは「あー、このコーナーだから今ごろメイク終わるかなー」「そろそろ髪巻いてたなあ」とか思い出すと、とても苦しくなってしまいました。
それくらい仕事を飛んだ罪悪感はすごかったです。今も後味の悪さがありますが。
仕事のことで頭をいっぱいにして食べるのと違った。口に入れるものがおいしかったら、しあわせだと思った。
出勤前のごはんはほぼ毎日同じものにしていました。たまにUberしたり。
でも食べながらその日の来店予定の確認や、営業LINEの返信をしていたのでちゃんと味わって食べてなかったんだな、と気付きました。
大袈裟だと思いますがポテトサラダを味わったときに「生きてる」と思いました。そしてとりあえず「おいしいものを毎日食べる」ために生きることにしました。
当時といまの答えあわせ
食事って大切だな、と実感した出来事でした。だから書いたのかな。
イライラしてても悲しくても食べることは忘れなかったわたしが、食べられなくなる日が来るとは思っていませんでした。
この日はポテトサラダのおいしさと、ホテルのお風呂に入ったら首の傷がとっても痛かったことが印象に残っています。おいしいということでも生を感じ、痛みでも生を感じた日でした。
翌日はAirbnbで見つけた長期滞在ができるところに移動しました。その後はなんとか生活することで必死だったり、次の物件を探したりで忙しく、次のメモは2週間後に書かれています。
生活を営んでいくうちにわたしのこころに変化は訪れるのでしょうか。
それではまた次回に続きます。近いうちにお会いできることを楽しみにしています。
お読みいただき、ありがとうございます。いただいたサポートは、今後の成長のための勉強と命の水(ビール)に充てたいと思います。