上野・うさぎやのどら焼き
とある土曜日のこと。3年通った書道師範過程を修了したので、先生にお菓子を買っていこうと思った。
せっかくなら美味しいお菓子を渡したくて、この日のためにご近所のみなさんに「ここらへんで一番美味しいお菓子はどこか」と聞いて回ったところ、百発百中で「うさぎやさん」だった。
そ、そんなことある?
と最初に思ったことだけど、調べたら台東区で有名どころか、食べログの和菓子百名店にも選ばれている。あと、東京三大どら焼きにも。3年も台東区民をやってて知らなかった私がどうかしていた説。
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土曜日の朝、学校に向かう前にうさぎやさんに向かった。
なぜ前日までに買っておかないのだと思いませんか。これには理由がありまして、なんとびっくり消費期限が買った日の翌日までだからです。つまり前日までに買ってしまうと、渡した当日にどら焼きを大量に食べさせることになるので、朝一番で向かいました。
9時開店で9:02に着いたのにもう10人くらいいたかな。レジが4つあったから9:15には買い終えてお店を出られたけど、もちろんそのたった10分の間にも続々と人は並び。土曜日の朝9時にあれだけの人が並ぶお菓子やさんってすごい。
先生には、どらやき3つと最中3つ。ほんとはそれだけでよかったんだけど、ここまで来たら同じクラスの仲良い人たちにも買いたくなって、先生の分とは別に8つもらった。私も食べたことなかったし。
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午前の授業が終わって、一つ食べようと思ったらまだあたたかくてびっくり!作りたて…というには数時間経っているけど、それでもあたたかいどら焼きなんて食べたことない。
生地がむっちんむっちんしていて、でも歯切れはいい。あんこはつぶあん、小豆のほっくり感がたまらん。甘すぎないけど、生地にも餡にも水あめのような、まったりした甘さ、原材料にはちみつが入っていたからその甘さなのかな。そして、原材料が5つくらいしかなくて二度見した。そうだよね、消費期限明日だもんね。原材料は5つ、その気を出せばどれもスーパーで買えるものしかなかった。特別な材料はないのに、なぜこんなに美味しい。美味しかった!
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8つの内訳は、クラスの仲良い人たちに3つ、愛犬にお菓子をくれるおじちゃんに1つ、日曜日だけドッグカフェになるバーのママに1つ、あとは家でひとつずつ、残りは半分こ。
仲良しの人たちは台東区民ではないのでさておき、おじちゃんとママはずっと台東区民なのに「うさぎや」というだけで喜んでくれてうれしかった。
次に会うときまで先生の反応が気になるところだけど、みんなの反応と、自分の感想をもってして、きっと大丈夫だろう。
美味しいどらやきの話。
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