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幸せって、こんなことでいいんだ

幸せって、なんだ

これまでは、幸せってある種ハードルが高くて、選ばれし者しか手にできないものだと思っていた。

お金稼いで、高いもの買って、美味しいもの食べて…。お世辞にも「お金がある」とはいえない僕にはまだまだ程遠くて、テレビに映る僕にとっての「幸せな人」がとても羨ましかった。

でも、どうやらそれは違うらしい。お金があって、高いもの買って、美味しいものを食べてる人も、幸せではない可能性があるらしい。

ニュースは、芸能人の犯罪や自殺を大々的に取り上げる。彼らは幸せだったのだろうか?満たされていたのだろうか?

頑張って頑張って、やっと得たお金も、自分を幸せにしてくれないかもしれない。

じゃあ僕はどうすればいい?何をモチベーションに生きればいいんだろう。

考えて考えて、ソファーに突っ伏したとき、まさかそこにヒントがあるとは思わなかった。

体勢がしっくりきた。それでいいじゃないか。

ソファーに突っ伏した僕の体、なんかしっくりくる。関節がうまくソファーとマッチして、とても気持ちいい。

そのとき、ふと幸福感を覚えた。

あれ?これって幸せ?これで幸せ?これで?

これまで感じていた「幸せ」のハードルが、ガクンと下がった気がした。

あ、これでいいんだ。

横になった体勢がしっくりきたとか、今日はいつもより膝が痛くないとか、外の風が気持ちいいとか、そういうことで幸せになっていいんだ。

きっとこれからの僕の人生、少しだけど、満たされていくような気がする。そんなできごとだった。

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