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スポーツが好きだ。テニスが好きだ。

テニス好きにしか共感されない?

今年の全仏は7.8ポンド、ガットを緩く。
テニスを観るのが大好きだ。WOWOWはテニス観戦のためだけに契約している。
テニスは世界ランキングが統一されている珍しいスポーツだと言える。テニスのオープン化という歴史があり、統一された。だぶん、誰かの方が強い。なんてのはテニスには無い。一定期間の勝敗がランキングに反映される。無観客に近い状態で始まったグランドスラム、歓声もない中、選手の打球音が生々しく聞こえる。

学生の頃、ほんの少しだけテニスをしていた。日本ランカーと数十分間テニスをしたことがある。160キロ位のサービスで始めるとのことだった。マジで返球できない。返球しても、あり得ないボールが返ってくる。まるで違うスポーツをしている感覚だった。

世界のテニス人口は約1.2億人だと言われている。テレビで観るテニスプレイヤーは、世界ランキング200位以内が多い気がする。特に男子の世界ランキングは、ここ数年大きな変化はない。ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、国枝、誰もが知っているスーパースターだ。

いつも勝っているイメージであることは間違い無いが、いざその中身をみると感慨深い。信じられないほど謙虚で、必死だ。余裕など微塵も感じない。世界ランキング200位と1位の差は、数字だけを見ると大きい。でも、プレイを観ると全く違う。そんな大差は無い。ベストショットを見比べたら、ホボ同じだと思う。それだけ高い次元で呼吸ひとつで勝敗が変わるレベルだと思っている。

そんな中、常に上位にいる選手が複数いる。その強さは桁違いのフィジカル、テクニック、そしてメンタル。世界で戦うには英語は必須だし、全スポーツ共通だが戦略も必須だ。他のスポーツより優勝賞金やスポンサー料が高額なのは有名な話。グランドスラムのシングルスは1試合5時間以上になることもある。5時間もの間、最高の緊張感を保ち、走り回ってラケットを全力で振り抜く。そこで生まれたほんの少しの差で勝敗が決まる。グランドスラムで優勝するためには7回連続で勝つ必要があり、試合は、2-3日に一度行われる。
優勝しても、その2ー3週間後には、次のグランドスラムが始まることもある。

世界ランキング1位の選手が世界ランキング150位ほどの相手と試合をする。数字だけ見ると簡単に試合が終わる。もしくは結果を数字で見たとしても1位が圧勝しているケースが多い。ただ試合を観ると印象はまるっきり変わる。雄叫びを上げ、あらい息づかいで、必死で1ポイントを取りつづけ、必死でボールを追いかけている。

世界ランキング1位。それは結果であり、強さの証明でもある。ただ、その裏にある謙虚で真摯にテニスと向き合う姿に感銘を受ける。昔、サンプラスという選手がいた。アガシというスーパースターとの試合は格別だった。試合が深夜から早朝にかけて行われるため、学生だった僕は、グランドスラム期間は寝坊、遅刻だらけだった。スポーツ観戦は映画より、ドラマより報道より優先順位が高い。
LIVE中継されるスポーツを観る至高の時間は贅沢そのものであり、なにより勉強になる。

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