#2 不妊治療を決断するまでも悶々とするよ

不妊治療=大変、辛いもの、というのはイメージとしてよく語られるけど、不妊治療を受けることを決意するまでというのも、私には結構しんどかった。

最初の検査自体も私は嫌でした。

もともと20代後半の頃にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と言われ、妊娠しにくいだろうなっていうのはわかっていたけど、実際に自分の体が妊娠しにくい体であることが検査に現れたとき、どうやってそれを受け止めようか、と。

ショックを受ける自分がいるはずで、その自分をどう扱おうかと。

これから不妊検査という非常に明確で客観的なデータによって目の前に「不妊」という事実が突きつけられるんだ、と想像すると、気持ちがとても沈みました。

あー私は、妊娠できない、しにくい体って言われるんだ、と。

なので、最初の検査を受けることにもかなりのエネルギーが必要だった。

そして、そこから不妊治療という先の見えない長いトンネルに入っていくことが不安で仕方なかった。

だって、不妊治療を取り巻く話題で、良いことなんて何一つ聞かないんだから。

仕事との両立はできるだろうか…?
お金はどれくらいかかるんだろうか…?
どこまで治療続ける…?
こんなにやっても授かることができなかったら…?  

不妊治療は赤ちゃんを授かるための治療なんだから、とポジティブに捉えることもできただろうけど、私にはただただ辛い治療が待っているんだ、という気持ちしかなかった。

夫も一緒だし、不妊治療は夫婦二人三脚で頑張ることだけれど、それでも女性の方が負担は大きく、辛い治療や検査が多いのは紛れもない事実。

そんなんこんなでいろんな感情が混じっての不妊治療スタートでした。

不妊治療を振り返っている今、もし目の前に不妊治療をしている方、不妊治療とに向かおうとしている方が、不安、しんどいって言っていたら、まずは全力で抱きしめたい、って思う。

そして、今の自分の感情にふたをせずにいて欲しいなと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?