ほんとにこのまま終わるのかってことさ

桜木町で電車を降りると、胸に花をつけたやつらがたくさんいた。
見た感じ、高校か大学の卒業式なのだけど、顔を見てもイマイチどっちかわからない。女の子の顔(化粧的な意味)は整っているし、男はヤンキーとメガネくんにパッキリわかれている。

女子グループは髪にキラキラをつけて、これまでの化粧の成果を発揮しているし
駅前で、緊張しながら誰かを待っている男の子は、何を話す気なんだろう。

学校も立派な社会であり、こっから揉まれて目の色無くす〜なんて
そんなクソみたいな話は全部信用しないでほしい。
今まで体験したことない楽しい経験が、これからたくさんあると
伝えたい。

自分の卒業式を思い出してみる。

小学校は、同じメンツで中学に上がるので何も思わず、
中学校の卒業式は、やっとこの地獄から抜けっれるんだってえ嬉しさしかなかった。でも、剣道部の後輩たちがお花を用意してくれたり、ボタンを上げたり、写真を撮ったりしてくれたな。たかこは泣いてたな。元気かな。

高校の卒業式はよく覚えている。
高校時代は物心ついてからの私の初めての平穏な日々で
寂しいな、と思った。
大体、部活で集まってワーワーやるんだけど
うちは弱小剣道部で、同期4人、
後輩も3人いたけど、我々が引退した後に部活をやめてしまって
ほぼなくなっていた。

みんながワーワーやっているなか、とりあえず同期4人で集まって写真を撮ったりしていたけど、あまりの隠キャ具合で、その状況にみんなで爆笑していた。
周りのサッカー部とか野球部、ダンス部と比べながら。

そしたら、一応(一応?)辞めた後輩が3人で花束を持ってきてくれた。
あと勾玉みたいなキーホルダー。
部活なくなったけど、弱小だったけど、とっても嬉しかったな。
まだ味がする。嬉しくて。

毎日部活して、帰りも一緒に電車に乗っていたし。
誰が誰好きかとかすぐわかっていたし。
和を以て尊しとなす
みたいなことってこんなことかなと今でも思う

大学に入ってから飲み会とかもしてみった。
案外、楽しかった。
変な顧問、先輩トークは、酒の肴にぴったりだった。

後輩が先に結婚し、
その結婚式にも読んでもらった。
隠キャ4人で、はえ〜!!!ってなった。
それが高校の思い出。

大学もあんま覚えてないな。
卒業式の袴は自分で借りてって言われって
なんか絶望してレンタル代と着付け代を、バイト代から払ったな。

一応出席したものの、大した記念品もなく、
ゼミで写真を撮り、
夜は学部の飲み会みたいのに参加した。
適度に楽しかったかな?

よくコントや飲み会の会話である
タイムマシンがあったら、過去と未来どっちに行きたい?という話
未来に行って、自分が元気なかったら嫌だし
過去に行って、もやもやしている自分に会うのも・・と思うけど

今なら、過去に行って
32歳の私はこんな感じだよと教えてあげたい。
性格は変わらず、自分がとてもめんどくさく、頻繁に人生辞めたくなっるが、
それを素直に話せる友人がいて、本映画漫画は働いていれば好きなように享受できて、世の中は素敵な創作物が次々生まれていると。
結局は努力によってしかもやもやは解消せず、でもその努力は地獄の20代でたくさんする経験があり、30代は伸びてしまっていると。
それでもなんだかんだいい人生な気がする。

もしいいま何かに絶望していても
それを救うのも寄り添うもの自分だから
自分の好きなものがわかっていれば上出来。

卒業おめでとう

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