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九番歌 アメリカの悲惨な状況下で、心を美しく保つことを考えさせられる。



九番歌

花の色は 移りにけりな いたづらに
我が身世にふる ながめせしまに

小野小町


美女の代名詞、小野小町のとっても有名な歌ですね!


でも、私は、この歌の意味を知らなかったし、
考えたこともありませんでした。

。。。

こう書いてみて、改めて思うのですが

小学校で百人一首大会が開かれて
お正月の親戚の集まりで恒例の百人一首
それに勝ちたくて、たくさんの歌を覚えたのに

先生も、親も、「覚えること」ばかりをすごく奨励して

歌の意味をちゃんと教えてくれる人は誰もいず、
子供たちは歌に対して何の疑問も持たないで、
ただひたすら暗記していた。


今思うと、なぜ誰も、歌の意味を教えたり、知ろうとしない
という、そんな常識がまかり通っていたんだろう?



後々、英語圏の人と交流するようになって、
「あなたの名前の意味は?」と聞かれると
え?と戸惑って、

「この漢字にはこういう意味があって、この漢字はこうで、
でも、この名前自体の意味はよくわかりません。」

みたいに応えていたなぁ。。。


日本で、名前や地名の意味を聞かれることって
あまりないですよね。


意味を考えさせない、深めない。
誰にも疑問を持たせない。

名前や地名の意味を考え、疑問を持って調べると、
歴史を辿ることができるから。


歴史を辿ると、昔の日本人の叡智や精神性を育んだ
様々なストーリー出会い、そこから多くの教訓や、
人生に役立つことを学べます。


そういう、日本独自の素晴らしい精神性が受け継がれないように、
教育方針が徹底的に変えられてしまいました。

「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」による、
日本人弱体化のための、集団洗脳です。


学校の歴史の授業が面白くないのは当然ですね。


でも、戦前の日本の「尋常小学校」では、
そういうことはしっかり教えられていたのです。


戦後生まれの私たちは
なんて薄っぺらな教育を受けてきたのか、と
50歳目前にして、歴史や百人一首を学び直してみて
痛感し続けているところです。


まぁ大人になって学び直すと、人生経験が加わっている分
より奥深い学びになり、今学べているのは
とても貴重なことだと思っています。



さて、本題に戻ります。

この歌の一般解釈は

「花(桜を指す)はむなしく色あせてしまった。
春の長雨が降っている間に。
そして、私の容姿も虚しく色あせてしまった。
いたずらに世を過ごして物思いをしている間に。」

という、なんだか愚痴っぽい嘆きを
つぶやいているように言われています。


小倉百人一首は、天才歌人の藤原定家による、
選り抜きの名歌の集大成です。


たとえ小野小町が絶世の美女の一流歌人であったとしても
この歌の意味が、老いていくことをただ嘆いているだけ
だったとしたら、なぜ「選り抜きの名歌」と言えるのか?


それを念頭に置いて解釈を試みると、
違う側面が見えてきます。


「散って色褪せてしまった私」ではなく、
雨が降って散ってしまった(我が身世にふる)部分もあるけど、
まだ色褪せずに、木に残って咲いている花(桜)もある。


つまり、「私はまだまだ色褪せていませんよ」
という想いが込められたものと言えるそうです!


引用元:


藤原定家は、小野小町を「本朝一の美女」と称えたそうですが、
それは、小野小町が世を去った200年後のことです。
彼女に会ったことも見たこともありませんでした。

彼はこの歌から、年老いても「色」を失わずにいた
彼女の心の美しさを読み取って、
そのように言ったと考えられます。



現在私が住んでいるアメリカは、今メチャクチャな状態です。
ニュースを見ていると、心がすさみ、エネルギーが落ちます。


ここ数週間、ニュースでは語られない事実を確認するために、
色々な記事やYouTube動画を調べまくっていました。
(アメリカのメディアのプロパガンダは凄まじく、
簡単に信用できません)


ここまでくると、心を守りたいからと言って、
現実を見ないでいるわけにはいかないと思ったからです。


でも、そういう現実に心を向け続けると、
激しく邪気が溜まってしまいます。

それを覚悟の上で取り組んだのですが、
丁寧生活チャレンジをしていた頃の心の状態とはえらい違いで、
落ち込みやすくなったり、昼間眠気に襲われたり、
イライラしやすくなっていることに気付きました。


そんなわけで、この百人一首チャレンジの投稿に
間が空いてしまったのですが、
しっかり邪気を浄化して、今後は再び丁寧生活と
百人一首の読み取りに励もうと思います。


世の中のネガティブなエネルギーに押し潰されず、
小野小町のように、いくつになっても心を美しく保ち、
愛のエネルギーで良い変化を促す存在でありたい、
そう思わされました。



最後までお読みくださり、ありがとうございます!


これを読んだあなたが、
あたたかな光に包まれるような毎日を
送ることができますように。



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