見出し画像

目覚めのマインドフルネス 足の小指をぶつけた時の対処法

先日、ベランダに干してある洗濯物を取り込もうと思って、ベランダの窓を開けた時のこと。 

がこん!

思い切り右足の小指をベランダの窓にぶつけました。とても痛いやつです。

あ、いたっ!
やっちゃった!
なんでぶつけるかな〜

一瞬にして様々な感情が心の中を去来します。

その感情が湧き起こるのを傍目に、すかさずぶつけた小指に注意を向けます。ぶつけた衝撃に対して、びっくりしたり、情けなかったり、痛かったり、様々な感情があるのを理解しつつ、しっかりと小指の衝撃そのものに注意を向けます。

で、今は小指にはどんな感覚があるの?
どこをぶつけたの?
どれぐらい痛いの?
まだ痛みは残ってるの?

痛みを感じてる時に、痛みそのものを感じようとするのは、結構勇気がいることです。できれば、痛みを感じたくないので、逃げたい、避けたい気持ちが先立ちます。そうやって、逃げたり、避けてしまい、痛みに対する不快感、「痛み嫌だなあ〜」という気持ちが現れると、痛みは消えていくどころか余計に自分の体と心の中に居座ってしまい、痛みが続いてしまいます。

最初に受けた衝撃は強弱がありながらも段々と和らいでいきます。実際にぶつけた部分にしっかりと注意を向けてみると、段々と痛みそのものが収まっていくのが感じられます。しばらくは鈍痛が続きますが、痛みが収まってくるのがわかると、心に余裕が生まれてきて「おれ、大丈夫だ」と思えてきて、痛みによる苦しみからは解放されていきます。

ユーモアのセンスを持ってこの出来事を受け入れると、さらにだいぶ楽になります。「小指をぶつけた男が部屋の中で一人悶えている」コメディ映画のワンシーンと捉えると、痛みを感じながらも笑えてきます。客観的に自分の状況を眺めることで、同一化していた不快感覚と距離を置くことができるようになります。何か失敗した時にもこのテクニックは使えます。

みなさまは不快な感覚を受け入れているでしょうか〜

不快な感覚を避けようとしたり、逃げようとしてしまうのは、よくあることです。ただ、それは状況をよくしてくれる解決策ではありません。むしろ、不快な感覚を長引かせてしまう要因になってしまいます。不快な感覚も自分の一部だと受け入れてあげること。不快な感覚があってもいいんだと、居場所を作ってあげること。不快な感覚を認め、許してあげること。それが不快な感覚とうまく折り合いをつけていく上策です。

体からは様々なサインが出ています。そのサインの中には心地よいものもあれば、不快なものもあります。心地よい感覚があっても、しがみつかず、不快な感覚があっても、決めつけず。ただ、今ある感覚そのものに気づき、感じ、受け入れていきます。大切なのは、体のサインを無視しないことです。なぜなら、それは体からあなたへのSOSなのかもしれないのですから。

今日もしっかり起きれましたか。今日もしっかり立ち、座り、呼吸をすることができていますか。当たり前のように体は動きます。思い通りに体を動かすことができます。意識をしていなくても心臓が動いたり、消化器官が活動してくれています。素晴らしいことです。しっかりと体が動いてくれることに感謝しながら、ボディスキャンをやっていきましょう〜。

今日は上半身のボディスキャンです。

丹田、お臍、お腹、
心臓、鎖骨、喉
右肩、左肩、背中

しっかりと注意を向けて、感覚があるか、ないか。感覚があればその感覚そのものを受け入れて、感覚がなければ感覚がないことを受け入れていきましょう。

今日もみなさまが自由に体を動かし、1日を自由に過ごすことができますよう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?