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将来に渡って渡って学び続けられる、大切な仲間のありがたさ〜MBSR講師養成を受講して(IMA/IMCJ)〜

インタビュアー:
井上清子 Director, International Mindfulness Center Japan

1.大学病院で心理士として勤務

インタビュアー:
本日はよろしくお願いいたします。
それでは、もしよろしければ、ご自身がマインドフルネスをどのように学んできたかについて、教えていただいてよろしいでしょうか。

受講者Bさん:
大学病院で、心理士として働いています
マインドフルネスとの出会いは10年くらい前にさかのぼります。本屋さんで見かけて、マインドフルネスという言葉にすごく惹かれるものを感じたのですが、気になったまま、触れる機会が実際にありませんでした。それが数年前に知り合いの紹介でマインドフルネスの瞑想会に参加し始めました。

そうしているうちに、オックスフォードマインドフルネスセンターが日本でMBCTのトレーニングを開催したときにも参加する機会がありました。来日された先生方から言葉を超えてすごく優しい雰囲気を感じて、すごいなぁと感じました。

その頃、職場もとても忙しく、人間関係も大変で、自分自身の助けになるだろうということでマインドフルネスをはじめました。

その頃、井上さんと知り合いました。その頃は海外に行かないと学べず、井上さんも海外に勉強しに行っているという話を聞いましたが、オックスフォードのMBCTが日本で開催されたり徐々に国内でもエビデンスに基づくマインドフルネスプログラムのトレーニングが受けられるようになってきました。そして、今回MBSRの講師養成講座が始まりました。

2.マインドフルネスが治療ガイドラインに。患者さんに提供するためにしっかりと学ぶことを決意。

インタビュアー:
今回MBSR講師養成を受講しようと思われたのはなぜでしょうか。

受講者Bさん:
今は慢性疼痛の患者さんとも関わっています。MBSRはもともと痛みを抱える患者さん向けに開発されたという経緯も聞いていました。

痛みに対して認知行動療法的な観点からアプローチすることがアメリカなどで研究されていて効果を上げているというデータがあり、私の職場に関連するところでも、数年前から、実際にそのような取り組みも始まっています。患者さんの治療にマインドフルネスを取り入れたいと思っていたところ、ガイドラインに認知行動療法やマインドフルネスが推奨されるようになり、それならばしっかりしたものを学ぶ必要があるだろうということで今回の講師養成講座に参加しました。

3.なぜIMA/IMCJのプログラムを選択したのか?

インタビューアー:
MBSRは国内では他にも提供されていますし、講師養成についても他にも選択肢があるかと思うのですが、なぜ今回IMA/IMCJのプログラムを選択されたのでしょうか。

受講者Bさん:

いくつか理由があります。

1つ目の理由は、代表の井上さんのことを、オックスフォードのMBCTプログラムのときから知っていて、ご本人がこれまで海外に行ってずっと勉強をされていて、実際にクラスを教えて、多くの体験や見識をお持ちだと言うことです。

2つ目に、事務局がきめ細かに対応してくれることです。実際に、以前、IMCJの8週間コースを受講した際に、受講生への丁寧なフォローがなされていて安心できたことです。

3つ目に、講師やプログラムの質の高さです。ヨーロッパで長年の実績もあり、先生方も十分な指導実績があると感じました。

受講料は覚悟のいる価格ですが、今の日本では、最も確かな指導と充実した内容を学べる信頼できる養成コースだと思いました。

4.将来に渡って学び続けられる仲間の存在

インタビュアー:
今回、モジュール1が終わって、まだ足を踏み入れたばかりのところですが、実際に参加されていかがでしょうか。

受講者Bさん:
私達のピア・グループ(4人1組の学びを深める仲間)では毎週ミーティングをやっていて、まだ始まったばかりですがとても中身が濃い学びをしています(※グループメンバーの意向でミーティングの頻度等は決定します)。一人だとわからないところも、同じグループのみなさんがとても熱心で一緒に学んでいくことができているのでとても刺激になっていて、学ぶ楽しさも体験できています。現在は、ボディスキャン のガイドのやり方、その後の対話について、レーズンエクササイズについて仲間と深く議論をしています。

インタビュアー:
私自身、海外に学びにいった経験もありますが、今回IMAのプログラムで自分もグループに入って一緒に学んでいて、仲間と学べることのありがたさを感じています。

受講者Bさん:
みんなで議論する中で、自分になかった視点を提示してもらったりフィードバックを頂いたりしています。視野が広がることを感じています。また、モジュール1のクラス中にもいろいろな人と組んだり、モジュール1と2のあいだでもボディスキャンの練習をペアで行ったりするので、全行程が終わる頃には参加者全員と密にコミュニケーションが取れるだろうなと思います。
ですから、この1年半のプログラムが終わった後もそこで終わりではなくて、先々も、何か疑問点や困ったことがあればお互いにいつでも相談できるような仲間になるだろう感じています。それがとてもありがたいです。

5.マインドフルネスプログラムの大本であるMBSRを学ぶ意味

インタビュアー:
先程、MBCTについてはオックスフォードのプログラムが日本に来た際に学ばれたということでしたが、加えてMBSRも学ぼうと思われたのはなぜでしょうか。

受講者Bさん:
MBCTも素晴らしいプログラムですが、メンタルな側面を中心としたもので、一方、MBSRはより身体の動きを重視するプログラムでもあり、痛みについてはよいアプローチではないかと考えています。そして何より、MBSRはMBCTを始めとして、さまざまなプログラムの基礎になったプログラムですから、これを学ぶ意味は大きいだろうと考えています。実際の医療現場では、患者さんによって使い分けるということもできると思います。

6.マインドフルネスは今後も需要が見込まれる。学び続けていけるネットワークの必要性。

インタビュアー:
いま実際に医療の現場で働いていて、医療の現場におけるマインドフルネスの需要は今後どのようになりそうでしょうか。

受講者Bさん:
私のいる地域では、医師の方々がマインドフルネスに関心を持たれています。医学部の授業でも紹介されているようです。医療の現場はストレスの多いところなので、医療従事者の方々の心のケアにも役に立つと思います。質の高いプログラムを提供できる人が増えるならば、需要はあると思います。また、医療のみならず、高校や小学校と行った学校教育レベルでも活用されると、役に立つんじゃないかと思います。
こういったところで教えることができるようになるためにも、しっかりとしたトレーニングを受けた上で、質の高いものを提供する必要があると思います。

インタビュアー:
そして、一度学んだ方が、先々学びを続けられる環境も必要ですね。

受講者Bさん:
そう思います。そこは、学んだ人同士がネットワークをつくって、学びを維持して、発展させていくことが必要だと思います。そのあたりは、IMCJでバック・アップをしていただきたいところです。

インタビュアー:
マインドフルネス自体も、Jon Kabat Zinn博士が開発した当初から、ガイドのやり方含め、少しずつ変化があります。最近ではトラウマ・センシティブ・マインドフルネスというものも注目されて、時代に合わせて学び続けることも必要で、そのためにはともに学ぶネットワークも助けになると感じます。

受講者Bさん:
そうですね、時代により変わる部分もあるので、止まったままではなく、変化に対応していく必要がありますね。先日、IMCJでウェビナーをされていた、イギリスの公教育におけるマインドフルネスについても参加させていただきました。時代にあわせて変化してきているということを感じました。子どもたちには社会に出た時にストレスに対処できるスキルをもっておいてほしいと思います。

MBSR講師養成講座にご興味の方は以下より↓

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