小学5年生が理解する「誤り訂正符号」(デジタル社会を支えるテクノロジー:誤り訂正符号って何?その44)
私:「話しが外れてしまったけど、『畳込み符号』の復号法として紹介した『ビタビ復号法』は、『ターボ符号』の復号でも使う。但し、『対数尤度比(たいすうゆうどひ)』と言う、0と1のそれぞれの値にどれだけ近い値か?という数を比較した値を『ハミング距離』の代わりに使う。」
息子:「なんだか難しそうだね。」
私:「確かに計算する量も増えて面倒ではあるけど、比較する時に使う物差しが『ハミング距離』から『対数尤度比』に代わるだけで、考え方は変わらないので、それほど難しくないんだ。」
息子:「そうなの?」
私:「そっ。そんなに構える必要は無い。もちろん、理解するためには、また中学や高校の数学で習う『対数』などの知識は必要だから、少し難しく感じるかもしれないけど、あくまでも表現するための手段でしかない。原理は変わらない。」
息子:「そう聞くと、何となく、自分でも理解できるように思えるね。」
私:「そう考えて、まずは基本の考え方がどうなっているか、を理解すると、大抵の事は理解できるよ。『ターボ符号』に限らず『LDPC符号』もそうだし、その復号法もそうだよ。そこまで、理解できれば、世の中で使われてる代表的な『誤り訂正符号』の殆どを知ることになるね。」
息子:「何かワクワクするね。」
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