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燕岳にテント泊してきて、全体性を感じた話

2020年10月9~10日、家族三人で燕岳にある燕山荘キャンプ場に行ってきた。このキャンプ場に到達するには、北アルプス3大急登と呼ばれる長く続く登り(コースタイム5時間半)に耐えなくてはならず、我が家の子連れ登山では8時間を要した。

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こんな岩の道や

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こんな道や

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こんな階段を登ってなんとか到着した。ただ、目の前の一歩、一歩を歩くことに集中してみようと・・登ってみた。

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こんな絶景が待っていた。日本にこんな綺麗な場所があったなんて知らなかった。まだまだ見ぬ美しい景色がたくさんある。

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それにしてもアルプスの女王と言われているだけある、燕岳。この格好よさ・・

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夕日がゆっくり沈む景色を見ることができた。

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大きな力に包まれて守られているような、不思議な幸せな感覚があった。大自然の畏怖にふれるとき、人間の力を大きく超えたもの・・を肌で感じることがある。

登山の経験が教えてくれるもの〜全体性〜

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登山では、まず、自分の足、自分の体・・を使って登る。当たり前・・かもしれないが、私の体は、今食べたり飲んだりしたものでエネルギーを補給しながら、前へ前へ、次の一歩をどこに踏み出すか、どうバランスを取るか、どうスティックをもった腕を出すか・・そういうことを一歩一歩瞬時に判断しながら・・進んでいく。

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一歩ずつ・・ただ、一歩ずつ。呼吸と同じように、ただこの一呼吸。ただこの一歩。それをただただ、続けていく。私の体だけが、最後の頼みの綱となる。体を信じてみる。体が、つながる。全体としての身体を感じる。

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太陽が沈み、月が登る。星が瞬く。ああ、美しい。

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自然に触れる。間近で、その息吹を体感する。恐ろしいほどの、美しさ。

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美しく恐ろしい山に抱かれながら、ここで眠る。自然の中で、人間の力なんて本当にちっぽけだ。そんな大切なことを知ることができる。都会の生活にだけ生きているとをそれを忘れてしまう。

全体を思い起こさせてくれる。すでに、そこにあり、もうそれは完璧であり、一つ一つが真実である。

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登山にいくたびに、少しだけ強くなって、少しだけ全体が見られるようなそんな気がする・・。だから、きついけど、登山はやめられないのだ。


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