スノーギース

先日書いた「白い鳥の群れは一つの有機体」の鳥の正体が分かった。
 
あれはスノーグース(白雁)という鳥の群れだった。シベリアあたりから渡ってきて、バンクーバーの南のリッチモンドデルタやさらに南方で越冬するらしい。それが年によっていくらか北にぶれたり、途中で立ち寄ったりすると、バンクーバーの住宅街でもみかけるようになる。
 
リッチモンドデルタのスノーギースの群れは、2013年にGeese tsunamiという動画が話題になって有名になったらしい。その動画を載せておこう。子どもの学校のグランドで見たのとまさに同じ光景だ。一つ目の動画で、グランドから群れが一斉に飛び立つ。二つめの動画で、群れがUターンをして一斉に降り立つ。
 
◆Geese tsunami
https://youtu.be/Geg7KyXE_-I
 
◆Reverse Geese tsunami
https://youtu.be/Ho7KtpqC9KU
 
子どもの話では、先日は1週間ほど学校のグランドにいたそうだ。朝の9時半ごろに鳴き交わしてさわがしくなるが、あとは静かにそこにいるそうだ。群れの一部が飛び立っている時に校舎の中から見た様子のビデオが圧巻だった。窓越しの景色は、日本海側で降るたぐいの大粒のぼたん雪が吹雪で舞い上がっている感じだが、白い塊がもっと大きくて、よくみると鳥なのだ。
 
リッチモンドのブルーベリー農家にとってはかなり悩ましいらしい。でも何千キロと移動する渡り鳥の群れが、飛来したら数日で、毎年自分のところの畑に来るわけではない。こうして野生動物が群れで押し寄せてくると、人間の力でできることは限られているなと思う。
 
 
参考ページ:
◆Arctic snow geese 'blizzard' hits Richmond, B.C. - again
https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/arctic-snow-geese-blizzard-hits-richmond-b-c-again-1.2936645
 
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