なんのためのマインドフルネス・瞑想か?
MiLI通信読者の皆様、カリフォルニアからこんにちは!
木蔵シャフェ君子です。
何のためのマインドフルネス?
私たちMiLIは、各個人の健全性を高め、それを起点として組織、ひいては社会もより良くアップデートされる、というヴィジョンを達成するために、マインドフルネスを推進しています。
この問いについて、ここ数ヶ月幸いにも私はジャック・コーンフィールド、ジョアナ・メイシー、シェリー・ティギェルスキーという方々からご教授いただく機会がありました。
もちろん正解はないですし各自の正直な考えで良いと思います。しかし今後の参考としてこれらの先生方の教えから私自身非常に力づけられ、皆様にもシェアしたく今回書かせていただきました。
(以下、抄訳・意訳であることをご了承ください。)
ジャック・コーンフィールド:自分や他者への優しさとして現れなければ、マインドフルネスは意味がない
彼が瞑想リトリートで言ったこの言葉は、彼から学んだ多くのことの中でも一番心に刺さりました。
「真の優しさ」とは、ただ盲目的にその対象(自分でも他者でも)を守り甘やかすのではなく、対象をよく理解し、対象のために何が役立つかをよく考える必要があります。
優しさは、すなわち理解と貢献を生むためのエネルギーであり、マインドフルネスはそのための認識力や智慧、忍耐力をもたらすということではないでしょうか。
ジョアナ・メイシー:私たちの内的世界と世界観を知ることが重要
空に羽ばたくためには向かい風が必要で、苦しみや怒りを世界のために有益に変容させることができる、と93歳の社会参画型マインドフルネスのリーダーは仰いました。
そのための叡智は私たちの中にすでにあり、マインドフルネスで実践自分の中にある叡智に近づくことができるのです。
傷つくことやつまずくことも、順調な道のりの一部として、恐れず今この瞬間と向き合い続けられる、そのためのマインドフルネス実践である、という力強いメッセージでした。
シェリー・ティギェルスキー:自分の内的世界のケアを責任を持って行い、その上で外の世界で自分ができることを少しでも具体的な行動として行う
SIY講師仲間でもあり、Pandemic of Loveという社会活動を起こし、100億円もの物資を必要な人たちに届けてきたシェリー。彼女はマインドフルネスを実践しながらも、マインドに囚われすぎている人々に警鐘を鳴らしています。
自分が整ったら、資格や自信が持てたら、ふさわしい人になったら、、、と条件を挙げて、その条件をクリアするためだけに瞑想を実践し続けても、行動にはつながらないのです。
以上、3人の優れた講師の言葉から、マインドフルネスによって自分の内面をケアすることの大切さと同時に、セルフケアのループに停滞している人の多さにも警鐘を鳴らしてることにも注目したいと思います。
世界に起こっていること、身の回りに怒っていることに向き合い、外に働きかける勇気と努力も忘れてはならないことが伝わります。
それは、ゴールであると同時に、それ自体が自らを磨く実践となるでしょう。
私は何のためにマインドフルネスを実践しているのか?:「良き友」として自分、関わってくださる人たち、この地球にも繋がっていく
とあるワークショップで、自分の墓石に何と書いて欲しいかーーつまり自分はどのような人間として生き、死んでいきたいのか、という問いがありました。
その問いを投げかけられた時直感的に浮かんだのが「良き友 Good friend」という言葉でした。そしてそれは今も変わっていません。
自分、出会ってくれた人たち、育んでくれたこの地球に良き友として接していきたい。そしてその関係性から創発される何かとは、それは想像を超える不思議で素晴らしいことだと信じているのです。
そして、コントロールを手放しつつ、その来るべき「何か」をオープンに受け止めていく。
あくまで私にとっての「何のため」ですが、そんな思いが根底にはあります。
皆さんは何のためにマインドフルネスを実践していますか?
少し勇気を出して、これからできる小さな行動とは何でしょうか?
木蔵シャフェ君子
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