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【マインドフルネス入門講座】〜心と身体を調える気づきの科学〜

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健康や幸福感を高めるとして、ビジネスや医療など様々な分野で取り組みがすすむマインドフルネス。今では、ストレス軽減や集中力の向上など、様々な効果が実証されています。 ​このマインド… もっと読む
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#自己理解

Week 5-3 共感する脳

「マインドフルネスは自分への気づきを高め、他人をより思いやることができるようになる。」といわれています。 現在の研究で、この理論は脳の変化によるものと説明がつく段階にきています。 Tania Singer氏は、自分の思いを理解することと他人への慈悲(コンパッション)の関係について極めて重要な研究結果を挙げました。 科学的研究結果のレビュー記事からの抜粋です。 『初期の研究結果から、感情の可塑性と脳のシステムの変化の関係を長期に渡って追跡することで極めて画期的な結果を得

Week 5-4 マインドフル・コミュニケーション

「言わなければよかった」と発言を後悔するような経験をしたことはありますか? または、言うべきタイミングを間違えたとか、話をしなければならない時に黙り込んでしまったとか。。 作り話でごまかし続けたとか、静寂を埋めるためだけに話す癖があるとか。。 ほとんどの人にこの様な経験があると思います。 私たちのコミュニケーションのパターンは長い時間をかけて形作られたものです。 時に、このパターンが効果的なコミュニケーションの妨げになっている場合があります。 このパターンを抜け出

Week 5-5 自分の癖を知る

マインドフルネスのプラクティスの目的の一つは、自分の習癖にアウェアネスという光をあててみることです。 その癖は、私たちにとって利益となるものもあれば、私たち自身や周囲にとってストレスや複雑さをもたらすものもあります。 深く一旦停止する。 そして、私たちの習癖に一度強く注意を向けてみる。 自分の習癖に目を向けることから得られるものは、非常に大きなものになります。 癖を良い方向に修正するということは、人生を変えることに繋がります。 癖は、無意識のうちに我々の行動を規定

Week 5-6 慈悲を養う(コンパッション)

「私の人生にあって欲しいものはコンパッション。それは、心からお互いに与え合うことによって、私とその人の間に流れるもの。」                  〜マーシャル・ローゼンバーグ〜 私たち人間は、暖かい心の流れを感じることが可能な生き物です。 なぜなら、喜びや苦しみの両方を分かち合うことができるからです。 誰かの成功を祝福したり、友情を喜んだりすることで、絆が生まれ、人生がもたらしてくる困難に直面した時の強さを与えてくれます。 病気になったり、傷ついたり、悲し