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【WEBマーケ本100冊】Vol.24:『売ってはいけない』(著:永井孝尚 )のあらすじ

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 こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、WEBマーケ関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破したWEBマーケ関連の本を紹介して行きます。

既にWEBマーケティングに詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、永井孝尚さんの『売ってはいけない』です。

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基本情報

タイトル:売ってはいけない
著者名:永井孝尚
初版発行年月:2019年10月
ページ数(大体):250pg
難易度所感〈五段階〉:★★★ 普通


 大和の適当あらすじ


 お客に売ろうとするのではなく、いかに理念を大事にし、お客を選び、顧客満足度を高めることが売り上げに繋がるかと言うことを、沢山の身近な最近の成功事例を列挙して解説してくれる本。


全体の感想


 「売ってはいけない」と言う逆説的なタイトルですが、決して売ることを諦めようとか、売ることは悪だと言うことを言っている本では無いんですね(笑) 要するに、目先の売上だけ求めるのはやめて、継続的に売り上げがしっかり上がるような、健全な仕組みを作りましょうと言うことを説いてくれています。

 お客様第一で、いかにして顧客満足度を向上し、維持するかと言う所が強調されているのですが、だからと言って「お客様は神様だ」と言うような乱雑な主張では無く、寧ろ、態度の悪いお客様には余りフォーカスしない方が、ブランドを保つ上では大事だよと言うことも説かれてあります。

 また、よくお客様第一主義だと、従業員を飴とムチで働かせて、兎に角お客に媚びるようなボス型マネジメントに陥るきらいがありますが、本書ではそう言うマネジメント手法は明確に否定されています。従業員がきちんとやりがいを持って働いて、お客様も喜ぶと言う、理想のWin-Winの体制が大事だと言うことが力説されていて、非常に内容が健康的です。

 理想論は兎角抽象論に堕しがちですが、本書は事例ベースで、これでもかと言う位、現実における身近な成功事例を提示してくれるので、説得力もあります。

 ゴリ押しの売り方以外での売り方について学べますので、そう言うのにうんざりしている人には打ってつけの本ですし、またビジネスのトレンドや歴史も学べますので、ビジネス全体がどう言う流れで来ていて、自分の立ち位置は今どこなのかを確認する上で、非常に参考になるかと思います☆彡


大和の学びポイント

< 学びポイントまとめ >

★ウェブCMはバズを狙いがち
★グラドル自画撮り部と言う成長ストーリー
★知名度のピラミッド理論
★炎上商法はファン獲得に繋がらない
★ネット時代だからこそ情報流が大事
★ペイパルは小さな市場を見つけて成功した
★フォロワー戦略はネット系サービスでは通用しない
★先行者がつまずいた時はフォロワー戦略が有効
★サブスクは普通にやると失敗する
★クラウドサービスではカスタマーサクセスが重要


< 各詳細 > 

★ウェブCMはバズを狙いがち
・・・テレビCMの場合、お金を払えば確実に大量放映されるが、ウェブの場合、ネットで目立たないと再生数は伸びないし、話題にもならない。そこで、ウェブCMではバズを狙うことが多い。そのバズを起こす確実な方法が、炎上ギリギリを狙い、再生数を増やす作戦なのである。しかし一度炎上してしまうと、ブランドに傷が付いてしまうので、健全な方法とは言えない。本当に必要なのは刺激的なメッセージでは無く、「共感」なのである

★グラドル自画撮り部と言う成長ストーリー
・・・グラビアアイドル・倉持由香さんは、長らく大きなお尻がコンプレックスだったが、ある時振り切って、ツイッターで「尻職人」と言うキャッチコピーを付けて、5分に1回お尻の写真を投稿する「自画撮り」を始めた。更にハッシュタグ「 #グラドル自画撮り部 」を使い始めると、3日で100人以上のグラビアアイドルが参加。下積みの長いグラドル達は、部活のようなイメージで日頃の頑張りをファンに伝える成長ストーリーに共感したのである

★知名度のピラミッド理論
・・・グラドルの倉持由香さんは、自身で「知名度のピラミッド理論」なるものを持っている。これは、ファンの層を3層のピラミッドで表し、下層が「知っている人達=Twitterフォロワー数」、「真ん中が商品を買うファン」、上層が「イベントに来るファン」である。上に行く程コアなファンになるが、コアなファンを増やすには、それぞれの層をバランス良く増やして、綺麗な三角形を保つ必要があるのである

★炎上商法はファン獲得に繋がらない
・・・倉持由香さんの「知名度のピラミッド理論」によれば、炎上商法で名前を売ることは、ファンの獲得に繋がらないことが分かる。炎上商法では、下層の、自分を知っている人は増えるが、上のファンは少ないままで、いびつな三角形になってしまうからである。地味な作業の積み重ねによる、小さな信用の蓄積こそが、ブランドの構築に繋がるのである。

★ネット時代だからこそ情報流が大事
・・・顧客への販売経路のことを「チャネル」と言う。そして、チャネルには①物流:商品を届ける。②商流:金銭のやり取り。③情報流:商品情報や顧客情報のやり取り。・・・と言う3つの役割がある。この内①と②はネット販売で大部分をカバーできるようになったが、③はネットではまだ完璧では無い。つまり、ネット時代の今だからこそ、リアル店舗における、商品体験や顧客の悩みのヒアリング等、情報流が大事になって来ているのである。


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