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🇩🇰 調査レポート02【高校生と進路形成】

昨日はデンマークの高校にて、高校生4名にインタビューをしました。

私は今後エフタスコーレ(efterskole)というデンマーク独自の学校で調査をする予定です。

エフタスコーレとは義務教育を終えた若者が、高校へ進学する前に1年間のモラトリアムとして通うことを選択できる学校です。簡略化すると【小中学校→エフタスコーレ→高校】という進路選択が可能。寄宿制で、勉強の科目以外にもスポーツやアートなどの様々なコースが開講されている点が特徴です。

そのエフタスコーレに通うことを選択し、その後高校へと進学した高校生に、当時の経験やエフタスコーレと今の進路への関係について聞き取りをしました。

インタビューを終えて受けた印象は、デンマークでは進路形成をゆっくりできるということです。

エフタスコーレは義務教育から高校に上がる前の猶予期間を過ごす場とも言えますが、その後も多くの若者が高校から大学に上がる前にサバトオーという猶予期間を設けます(sabbatår:英語ではギャップイヤーとも言います)。

今回インタビューした高校生はエフタスコーレに通ったことがあり、高校卒業後の進路について聞くと、サバトオーを数年間とって働いたり旅がしたいと答えていました。

日本では間断のない進学や就職が自明視されており、"休む"とどこか引け目を感じなくてはならないような風潮がある気がします。

デンマークでは"休むこと"は自分の将来を考えたり、経験を積む上で必要なことと積極的に捉えられているようです。

今回コーディネートしてくれた高校の先生も「エフタスコーレやサバトオーはとても良い文化だと思う」と話していました。

もちろんエフタスコーレやサバトオーが可能な社会制度があってのことですが、それに加えて自分のペースで進路形成することをある種の"権利"として尊重する文化があるように感じます。

またデータを聞き直して、これから時間をかけて考察していきたいです。

それにしてもさすがデンマークの高校!ブルーと丸いランプを基調としたデザインがとてもおしゃれです。

その日は修了式であったそうで、これから夏休みとワクワクした顔の高校生がぞろぞろと学校から出て行く様子が見られました。

私も初めての調査を終え、清々しい気持ちで高校を後にしました。

(後半に続く…)

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