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もしもの人生。

近しい人が就職や結婚というライフイベントを迎えた時、嬉しい気持ちと同時にーー私もそんな人生を歩んでいたのかもな。

そう思ってしまう時が正直ある。特に苦しい時、自信がなくなった時にふと魔が差して、そんなことを思ってしまう。

地元に居たまま、地元の大学を出て、今頃は社会人3年目で、そろそろ結婚をして、家庭をもって.....そんな人生もあったのかな。

わざわざ大阪に出てきて、就職もあえてせず、周りは働く中、私だけまだ学生で、経済的な自立もできぬまま、将来の不透明な道を歩むなんて。そんなこと、わざわざしなくたった良かったんじゃないか。

あたかも前者の人生の方が「正解」のように、ましてや「楽」とでも言うように。

でも実際、それが「正解」かどうかは自分次第で。生きるのに楽な道なんてどこを探したってない。どんな道だって、それぞれに、それぞれの苦悩がある。

これが健全かどうかは分からないけど、その苦悩に耐えられるかどうか、それを超えてでも、やりたいと思えるかが重要なのではないだろうか。

いかに自分が恵まれて今の道に進めているかは、常に自覚的でありたいと思っているし、贅沢な悩みなのは分かっているつもり。でも正直、今の道で楽しいと思う瞬間は、本当に稀で、どちらかというと苦しいことの方が多い。よく言われるように、もっと楽しんで出来ればと思うけど、どうしても苦しいという気持ちからは離れられないのだ。

それならば、今の苦悩。一方で「もしもの人生」で出会う苦悩。どちらに自分は耐えられるのだろう。どちらであれば、それを超えてでもやりたいと思えるのだろうか。

そう自分に問いかけると、やっぱりこの道しかないよな。いつもこの答えにたどり着く。

もしもの人生はない。そうであるならば、今あるこの道で、たとえ乗り越えられなくとも、この苦悩と共に。信じて一歩ずつ進んで生きたい。

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