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催眠関係のお勧めの本

本日の記事は一般の方々を対象にしておりません。医療従事者もしくは現代催眠と古典催眠の区別がつくマジシャンやメンタリストを対象としております。
基本的に日本の催眠界隈って研究が全く進んでいないためNLPから派生したよくわからない右脳と左脳にそれぞれ催眠をかけるんですという謎の催眠を見かけて驚愕しました。

おそらくベースはエリクソンから発達したNLP系統だとは思うのですが,とても怖いです。
少なくとも催眠療法に関しては精神科医もしくは公認心理師の資格を持っている方でなければトラウマなどを刺激したときの対処ができないためやるべきではないと考えています。
エンタメ系の催眠でも対処法を知らない人が催眠をかけることは反対です。

1,The Oxford Handbook of Hypnosis: Theory, Research, and Practice (Oxford Library of Psychology)
本気で催眠を学びたい方は一度読むべきなのがこちらの本。催眠のハンドブックといいながらも800ページを超えています笑
日本語での出版はなされていませんが,古典催眠からエリクソン催眠まで歴史から理論,そしてかけ方まで書いてあります。

2,催眠誘導ハンドブック-基礎から高等テクニックまで
日本語で出版されており,かつ催眠のかけ方が詳しくわかる本です。理論を詳しく書いている本ではないため,理論を知りたい方はオックスフォード大学の催眠ハンドブックを,実践についてはこちらの本で勉強するといいかと思います。

3,新装版 ミルトン・エリクソンの催眠療法入門
現代催眠の父と言われるエリクソンの催眠をまとめた本です。とはいえど本人がカルテを残していなかったと言われていたり,お弟子さん方がまとめているなどの諸説があります。
エリクソン催眠について学ぶのであればこれを読むことをおすすめしていますが,スクリプトは正直役に立たないため個人で作り直す必要があります。

学ぶ方へ
催眠を学ぶと日本では瞑想やマインドフルネスをおすすめする方がいらっしゃいますが,2020年4月までの研究を見ている限り,マインドフルネスや瞑想との相関関係は示されておらず,基本的に効果がないというのが通説のようです(一部諸説あり)。そのためマインドフルネスを勧めてくる催眠関係の人がいたら疑った方がいいかもしれません。

また催眠といっていいのかはわかりませんが,LUKE JERMAY(マジシャン)のレクチャーノートを見ておくと役に立ちます。催眠というよりもリーディング関係のレクチャーが多いですが・・・。

絶対に守るべき大事なこと
クライアントとの信頼関係を構築するのはもちろんのことですが,催眠をかけたら必ず催眠を解くことが必要不可欠です。残念なことにR18系の催眠界隈でかけたまま催眠を解かずに金銭等を要求する方もいらっしゃるそうですが,催眠をやる立場として絶対にかけた催眠はとくことが必要不可欠です。

あまりにも残念な催眠術師が増えてきたためこの記事を書いてみましたが,質問に関してはマジシャン,メンタリストとして活動している方,もしくは公認心理師資格をお持ちの方のみお受けさせていただきます。

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