それでも私は飯を食う【彼が植物さんになった日②】
自己心拍再開救急隊が到着して処置を受けているときも
救急車で搬送されているときも
目の前で起こっていることが現実なのか
よくわからなくなっていた。
とあるクリニックの専門家さん曰く
大量の情報を処理できない時、HSPは燃え尽きる
そうだが、正しくあの時の私はそれ。
彼は救急処置室に運び込まれ
私は外で待つよう指示された。
廊下のベンチに座り1時間ほど経ったとき
1人の看護師さんが処置室から出てきて
どこかへ向かおうとしていた。
私は立ち上がり声をかけようとしたが
何も言え