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謎の全身痛に有効な方法は?

謎の全身痛を引き起こす線維筋痛症は、
いまだ明確に原因がわからず、
有効な治療法も見つかっていません。

しかし、その要因に強いストレスやトラウマが
あるのではないかという考えに基づき、
そうした強いストレスやトラウマへの対処を考えた
アプローチで、結果が出ている事例があります。

今回は、なぜトラウマへの配慮をすると、
線維筋痛症の改善に有効なのか、
その理由を説明します。


線維筋痛症(Fibromyalgia)の治療において、
トラウマセラピーは一定の有効性を持つと考えられています。
特に、線維筋痛症の発症や症状の悪化に
心理的なトラウマや慢性的なストレスが関与している場合、
トラウマセラピーが効果的である可能性が高いです。

トラウマセラピーの有効性が期待される理由

  1. 痛みとトラウマの関連性

    • 研究によれば、線維筋痛症の患者は
      過去に心理的トラウマや虐待経験がある割合が、         高いとされています。トラウマが未処理のままだと、
      身体的な痛みが増幅されることがあり、
      これが慢性痛の一因となる可能性があります。

  2. 神経系への影響

    • トラウマ体験が脳と神経系に影響を与え、
      痛みの感受性を高める「中枢感作」という現象が
      起こることがあります。

    • トラウマセラピーは、
      この過剰な反応を和らげる効果が期待されています。

  3. ストレス軽減と痛みの緩和

    • トラウマセラピーは、過去のトラウマに起因する
      慢性的なストレスや不安を軽減することで、
      自律神経系のバランスを改善し、
      痛みの緩和につながる可能性があります。

    • ストレスが緩和されることで、症状の悪化を防ぐことができます。

注意点

  • 線維筋痛症は非常に個別性が高く、
    すべての患者にトラウマセラピーが効果的であるとは限りません。
    他の治療法(薬物療法、運動療法、ライフスタイルの改善など)と
    組み合わせて行うことが重要です。

全体として、トラウマセラピーは線維筋痛症の
一部の患者に有効な治療手段であると考えられますが、
個々の状況に応じた総合的な治療計画が必要になります。

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