てきとうなハンバーグ、忘れた頃の味噌汁

レシピ本をパラパラとめくり、
クックパッドを数スクロールし、
そのあと何も見ずに料理をすることが増えた。

今日は買い物に行きたくない思いを
こねくり回したハンバーグ（所要時間45分）

冷凍のひき肉150gをレンジで解凍し、
冷蔵庫に残っていた玉ねぎ4分の1玉をみじん切り

あとは適当に捏ねて、
一人分のハンバーグを作るなんて
非効率的だなぁと思いながら成形したら、
2食分できた。

そんなに安くないスーパーで78円の表示を見て
カゴに放り込んだしめじをポン酢あんかけにして、
和風あんかけハンバーグの完成。

この「脳内レシピ」
今回は当たりだった。

誰かに料理を振る舞うときはいつも
「うーん 微妙」
と自分で言って相手を困らせているが、
このハンバーグはまあまあ美味しかった。

ご飯ともう一皿じゃ寂しいし、と思って
1年前に買って色褪せたあおさの味噌汁も
作ってみた。

特別なものほど使えないのは昔から。

去年の春、三重で買ったあおさは
もったいなくてすぐに使いきれず、
食品庫の奥で色褪せてしまった。

ホワイトデーに貰ったGODIVAのチョコレートは
1年間冷蔵庫にあったし、

去年の秋、風邪をひいた時に彼氏がくれたゼリーは
冷蔵庫の奥で今も眠っている。

小学生の頃に持っていたかわいいメモ帳は
冊子のまま残っているし、
お気に入りの消しゴムは、使えなくて今も
クローゼットの文房具ストック箱に入ったまま。

今日の晩ごはんは、
本当は豆腐ハンバーグにするつもりだった。
が、冷蔵庫を開けたら豆腐がない。
昨日食べてしまっていた。

じゃあ無しでいいや。

何の思い入れもないものは
そうやって簡単に扱えるのに。

熱いものは熱いうちに、
冷たいものは冷たいうちに

あおさは青いうちに、

かわいいものはかわいいうちに。

それが一番もったいなくないのになぁ。