娘の名前はフラワーオブライフ

2018年。

もうすぐ娘が生まれるので名前を考えていた。

私は仏教の縁起の思想がとても好きで、真理だと思う。

だから娘には縁花(よりか)という名前を付けようと思っていた。

縁り起こりの中で咲く花。

すっごく気に入って、絶対これがいいと思っていた。

私が「考えた」名前。

でも夫が首を縦に振らなかった。

仕方がないのでいくつか他にも候補を上げた。

真実とか真理とかそういう名前も本質的な感じがしていいと思った。

いずれも私が「考えた」名前だ。

夫はどれにも「う~ん」という反応で、かといって具体案を出してくるわけでもなく。

ちょっとイライラしながら、あと一週間で産まれるのに全然決まらなくてどうしようかと思っていた。

ある日トイレから出てきてリビングに向かう非常に短すぎる廊下で頭の中にそれは届いた。

円(まどか)

えぇ…と思った。

まどか、かぁ…。

悪くないけどすごく気に入るということでもなかった。

縁花(よりか)の方がよっぽどかっこよくないか?と。

でも、私が考え付かないほどに宇宙的な名前。

円。

禅の円相みたい。

カタカムナだし。

これからの時代を指し示す女性性。

なんてシンボリックな名前なんだろう。

メッセージって映画で宇宙人がよこしてくるあの文字そのものだし。

夫に「まどかってどう?」と聞くと「いいね!」と。

やっぱりこれで決まりなんだな。

円一文字ではかざりっけがなさすぎるので後ろに花をつけることにした。

女の子っぽくかわいくしてあげたくて。

円花(まどか)です。

あとから気づいたけど、円の花ってフラワーオブライフだ…!

息子の名前は男性性のシンボリックな名前です。

直線的で前に上にと進むような名前。

こちらはオーストラリアで嘘みたいなプラネタリウムよりもすごい、幻想的な星空を見た時に差し出されました。

亡くした最初の息子の名前は星の名前です。

子どもたちの名前は、星のもとに二元性を統合する暗号のようになっています。

もちろんこれらは私が「考えた」ことではありません。

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