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ロンドンで日本人パパ活を目撃した話

ロンドンで行ったレストランの中でも思い出深い、その名も「ボブ・ボブ・リカード」。

まず名前が可愛い。

オリエント急行という高級列車が再現されている、非日常の極みのような空間。

大学折り返し地点で豪遊ランチ

6か月の大学コースが半分終わり課題も提出したところで冬休みに。

仲良くしていた中国人と韓国人の友達3人で、打ち上げ的な贅沢ランチをすることにした。

※夫仕事中に豪遊ということで殺意を抱かれませんよう、注記させてください。お願いします。
夫不在で友達と贅沢ごはんをするときは自分の貯金を使うようにしていました。ロンドンはそもそも外食が高いのですが、それを勘案しても「日本で友達とこんな金額の食事しないわ!」という値段になったら自腹という感じでやっておりました。

テーブルにシャンパンボタンがあって、それを押すとシャンパンが運ばれてくる貴族システム。

真の貴族は居酒屋気分で押すのだろうか。

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店員さんも優雅でフレンドリーで、みすぼらしい私にも優しい。

「ビーフウェリントン」を食べたことがないというと、イギリスにいる間に絶対食べた方がいいよと勧めてくれた。

神々しいビーフウェリントンパイ。

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まだ3か月しか経っていないけれど、大学生活頑張ったよね私たち、と語り合う。

ロンドンの街・イベントを楽しむ駐妻たちと、自分の地味極まりない生活とのギャップに、これでよかったのか?と思った瞬間も正直あった。

でも、この清々しさ!

私、頭悪いなりに頑張ってるよね!

お肉も美味しい!

期末明けの社畜ような、異様なテンションになっていたかもしれない。

ジャパニーズパパ活、発生

そんな楽しいお食事のなか、中国人の友達が「あれは!ジャパニーズ シュガーダディー!」と言い出したのである。

実はシュガーダディーという英語を知らなかったのだが、まさにパパ活。

見てみると、日本人のサラリーマン(会社抜け出し中?)が、日本人の大学生の女の子の膝やら何やら撫でまわしている!

カウンターのような席で大胆不敵に撫でまわしているので、めちゃくちゃ目立つ。

まず、ランチである。

そして夜だとしても、間違いなくそんなことが許される雰囲気のお店ではない。

たしかにキラキラで、キャバクラを想起してしまったのかもしれないけれど。

違うんだ。
ここは上品で優雅なキラキラなんだ。

店員さんや他のお客さんも苦笑していて、一気に肩身が狭くなる我ら東アジア3人組。

店員さんもテーブルに来てくれたときに、パパ活発生地の方を見て肩をすくめるような仕草。

恥ずかしさと申し訳なさ。

精一杯の顔芸で「うちの日本人がすみません。膝を撫でまわしていいようなお店じゃないですよね。ほんと。どうなってるんでしょうね。」と表現したが、ただ変な顔した女と思われたかもしれない。

謎&自分も気を付けよう

さて、疑問に思われたかもしれない。

なぜ日本人だと分かったのか?

この謎は解明されなかった。

最初にジャパニーズシュガーダディーと言った中国人、韓国人、そして私(日本人)、日本語が聞こえてきたわけではないのに、満場一致であれは日本人だという結論に。

そして帰り際に通ったら日本語が聞こえてきた。

女の子の服装という説が有力だが、結局は全体の雰囲気ということになるのだろうか。

もちろん店員さん含めイギリス人には区別がつかないだろうし、中国人と思っていた可能性大。

しかし、我ら東アジアの民たちの目はごまかせませんでしたよ。

そんな、パパ活を目撃した思い出。

素敵なレストランとセットですごく記憶に残っているのである。

そしてこの事件は、自分も気を付けようという戒めにもなった。

日本に居ても同じではあるが、特に外国という非日常の中にいて、舞い上がって周りが見えなくなりがちかもしれない。

その空間に合った行動をしているか、周りを不快にさせていないか。

必要以上にキョロキョロして様子を伺う必要はないけれど、たまにパパ活おじさんを思い出してみよう。

お店を出てすぐ、お昼でも綺麗なカーナビーストリートで終わり。

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