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ホロコーストについて学ぶ映画3選

ここではホロコーストの映像作品を紹介する。
映像で観るのは本と異なり余計に心が沈みますが、実際に起こった事なので心で感じることも大切です。

1. シンドラーのリスト

舞台は第二次世界対戦下のポーランド。ドイツ人オスカー・シンドラーが、自身の工場で多数のユダヤ人を雇用し、彼らをナチスの迫害から救うために奔走する物語。

初めて鑑賞した時の衝撃は凄まじかった。というのも当時は私はホロコーストがどのように行われたのか、どのようにユダヤ人がゲットーに送られ、収容所へ連行され、収容所では何が起こっていたのか映像で観たことがなかったからだ。
残酷な場面が多いため、心して鑑賞しなければならない。

ちなみにポーランドクラクフにはシンドラーの元オフィスを改造した建物が残されている。私もクラクフを訪れた際に行こうと思ったが、前日にはチケットが売れ切れていた。もし行かれる際は前もって予約すべし。
https://muzeumkrakowa.pl/en/branches/oskar-schindlers-enamel-factory

2.戦場のピアニスト

舞台は1930年代後半、ポーランドのワルシャワ。ユダヤ系ポーランド人の天才ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記がこの物語の元となっている。ドイツのポーランド侵攻によりある日ゲットーへ送られる。しかし彼はゲットーを脱出、孤独な生活を送ることとなる。

戦場のピアニストの代表曲、ショパンのノクターン20番ハ短調は誰しもが耳にしたことがあるだろう。ワルシャワの街がドイツ軍により占領され、ユダヤ人が迫害されていく様子がよく分かる映画だ。


3. ハンナ・アーレント

第二次世界大戦中に強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントが主役。彼女はナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判に立ち会い、レポートを発表。その内容が物議を醸し出すものだった。「考えることで、人間は強くなる」という信念を持ちながらも、アイヒマンの「悪の凡庸さ」を主張続けるアーレント。

アイヒマンやホロコーストを主導した人達だけが特別じゃない。悪は誰にでもある、という事について考えさせられる映画。
彼女の著書も何冊かあるので読んでみるのもいいかもしれない。

今後観たい映画

・『ヒトラーのための虐殺会議ヒトラー暗殺、13分の誤算』→ユダヤ人絶滅制作を決定した史上最も最悪の会議が描かれる
・ロベルト・ベニーニ監督・主演『ライフ・イズ・ビューティフル』→ユダヤ系イタリア人の物語
・『最前線物語』→アメリカ軍の兵士たちが収容所を発見した場面が出てくる。
・『バンド・オブ・ブラザース』→こちらも上記と同じ

番外編

 白い巨塔(ドラマ)

山崎豊子の長編小説が基になっている。世界公開オペをポーランドで行った教授になったばかりの財前。
無事公開オペは成功し、時間が余ったためツアーコンダクターに勧められアウシュヴィッツを訪ねることに。この経験が後の彼の人生に影響を与えていく。
アウシュヴィッツの映像は多くはないが、この場面は物語の一つのキーになっていると思う。本物のアウシュヴィッツ生還者だということもドラマの本気度を感じる。

以上、ホロコーストに関する映像作品の紹介でした。
興味のあるものがあったら是非観てください。


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