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「ポカリスエットCM」は広告だ

どうも!みなつきです。今日は、Twitter界隈などで、話題になっているポカリの新CMをみて感動したので、備忘録的に書いておきます。

圧倒的な映像美とA_o(アイナ・ジ・エンド?)の心地よい歌声を伴い、中島セナが青春の一瞬を駆け抜けていくCM。

■映像作品でありながら、CM

まず思ったのが、これは「CM」の域を超えた「映像作品」ということ。そして、「映像作品」でありながら、ポカリの世界観がめちゃくちゃ伝わってくる「CM」であるということ。

映像作品といったのは、本来CMとして前面にでるべき「ポカリスエット」が最後の一瞬しか映らず、逆に前面に出ていたのが、映像中に光る、様々な「妙技」だったから。

メイキング映像を見ると、「波打つ床」「扉の向こうに舞い散る藤の花」「宙を舞う少女たち」「光の先に走り去る二人」といった、いろんなギミックが、この完成度の高い映像に、どのように盛り込まれているかがわかります。

そして、これだけ「ポカリ」をいわないのにたった一言、

「手を伸ばそうよ。届くから。」

という強いコピーが、「ポカリ」の持つ「青春の匂い」「汗をかくことの素晴らしさ」というメッセージを、心にダイレクトに突き刺してくるという点で、最高のCMとしても機能しています。

■人の感情を動かすには

この映像は一体何なんだろう?そんなふうに考えながら過ごしていると、ちょうど手に取った、原野守弘さん著「ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門」に、このあたりのことが書かれていました。

以下、自分なりの解釈で、要約すると、

広告にも、本当の意味での”広告”と、単なる商品の”販促”の2種類があり、人を動かすのは前者である
人は論理以前に、自分の感情で物事の良し悪しを無意識に判断している。そして、人の心が本当に動かすのは、論理ではなく、こうした人の感情である
感情は、新しい体験をした時に揺さぶられる。だから、感情を動かしたいなら、まずは過去を知る。特に、過去の良い事例を知ること。

なるほど。ポカリのCMは、確かに”販促”ではなくてちゃんと”広告”だし、自分が感動したのはポカリの”効能”ではなく”世界観”だし、見たことがない映像で”新しい体験”だったなと。

他にもたくさん目から鱗の内容が書いてありました。

例えば、「会社を選ぶ時は、そのCMをみろ(もしクソださいCMを作っていたら、その会社のトップはそういうセンスだから)」という、伝説的コピーライター仲畑さんの言葉の紹介には、思わず笑っちゃいました。

興味があれば、是非読んでみてください!

では!

みなつき

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