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【無料】基礎から分かる水産用語<147> RFM認証とは

みなと新聞で毎週火・金曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。


RFM認証とは

 米国アラスカ州が発祥の天然漁業に対する認証プログラム「責任ある漁業管理認証」を指す。同認証はライセンス料が発生しない。2016年、世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)の認定を世界で最初に受けた。RFMは「リスポンシブル・フィッシャーズ・マネジメント」の頭文字を取っている。

 認証の仕組みを所有し、運営・維持する主体となるスキームオーナーは20年にアラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)の委譲によって、非営利財団のサーティファイド・シーフード・コラボレーティブ(CSC)になった。

 23年にはRFM認証とマリン・エコラベル・ジャパン(MEL)認証の加工流通段階(CoC)認証を相互に承認する提携を結んだ。互いの流通経路を利用し、MELは北米へ、CSCは日本へ認証水産物の販路を開拓する。また、規格や管理運営規定、審査システムを双方が精査し、CoC認証の信頼性を高め合う。

 23年は養殖業最善慣行(BAP)認証を運営する世界水産物連盟(GSA)と責任ある水産業を促進するための覚書も合意した。GSAはRFM認証について、アラスカ州以外の天然漁業に対するプログラムの拡大や新規市場への顧客基盤の拡大を支援する。また、認定や監査、その他の保証に関するコスト削減を図るという。

みなと新聞本紙2023年9月15日付の記事を掲載