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【無料】基礎から分かる水産用語<113> フィッシュプロテインとは

みなと新聞で毎週火・金曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です

フィッシュプロテインとは

 魚由来のタンパク質。かまぼこなどの魚肉ねり製品に豊富に含まれており、業界団体やメーカーが近年、認知度向上を図っている。

 日本かまぼこ協会は「いつから使われているかは不明だが、近年ねり業界が普及させている言葉」としている。健康志向が高まる中、必須アミノ酸がバランスよく含まれ、低脂質・低カロリーのタンパク源としてねり製品をPRするキーワードとして使用している。

 同協会は2020年からフィッシュプロテインを使った需要促進策を展開。青色のロゴマークと「パッと使えて、パッと栄養!」などのキャッチコピーを設定し、21年には毎月24日を「フィッシュプロテインの日」と定めた。消費者にタンパク質の重要性やロゴマークの意味を説明する特設ページを、同協会ホームページ内に開設している。

 ロゴマークは製品中に含まれる魚肉タンパク質含有量が同協会が定める基準をクリアした商品に表記が可能で、同協会に届け出を行う。マークを表記している商品は3月末現在で50社・450点と年々増加しており、量販店からはマークを導入した商品の引き合いが強まっているという。

 同協会は「消費者へのさらなる認知度アップとともに、これまでなじみのなかった若年層や子育て世代にねり製品の魅力が届くきっかけになれば」と期待する。

みなと新聞本紙2023年5月12日付の記事を掲載