港区教育委員会にパラリンピック学校連携観戦について、不参加を求めました。

2021年8月24日
港区教育委員会 教育長 様

東京2020パラリンピック学校連携観戦の不参加を求める要望書及び質問書
 
 日頃より港区の児童・生徒の教育についての教育委員会のご尽力に御礼申し上げます。
 さて、私は7月5日に「東京2020オリンピック・パラリンピック学校連携観戦の見直しを求める要望書」を港区教育委員会教育長宛てに提出ました。教育委員会事務局は、その後7月7日に「港区教育委員会」を主語として「観戦を希望するすべての幼児・児童・生徒に対し、観戦の機会を均等に提供することができないため、港区立幼稚園、小中学校の学校連携観戦への参加を中止します。」と保護者への通知を行いました。
 しかし、報道(TBS・NEWS23)によれば、パラリンピックへの学校連携観戦について23区のうち17の区は学校観戦を「実施しない」と答えましたが、港区は無回答であると報道しました。仮に「参加中止」の決定を覆すものなら教育委員会への区民の期待を裏切るものです。
 港区教育委員会のホームページを見ると6月16日の第6回教育委員会定例会の開催以降は教育委員会の開催はありません。7月7日以降に、「港区教育委員会」としてパラリンピック学校連携観戦について検討・議論が行われたのでしょうか。また、もし教育委員会で議論していないなら、何時、何処で、誰が、学校連携観戦の議論をしたのかお答えください。
 8月18日の都教育委員会では、パラリンピック学校連携観戦について出席した教育委員4人全員が「テレビ観戦でも教育上の効果はある」「感染予防が心配だ」「感染対策をしても崩れる事例がたくさんある」などと指摘し反対(1人欠席)する意見を述べたと報道されています。都教育委員4人が反対意見を述べたことを、港区教育委員会はどのように受け止めているのでしょうか。お答えください。
また、都教育委員会は、夏休み明けの都立学校の対応について、朝の公共交通機関の混雑時間帯を避けた時差通学やオンラインを併用した分散登校を行う、感染リスクの高い教育活動や部活動は中止するとしていますが、港区の対応はどうでしょうか。パラリンピック学校連携観戦はこういった方針と真逆の考えだと思いますが、お答えください。

東京の感染状況は、制御不能で災害レベルの非常事態だとされ、専門家は自分や家族を守るためにも外出や県境を越えた移動を控え、できるだけ自宅で過ごすよう呼びかけています。パラリンピックの開催そのものの是非が問われる感染状況です。救急搬送もできない程の医療のひっ迫が発生し、救える命が救えないという医療の機能不全の状態です。このような状況の中で、パラリンピックは無観客にして、児童生徒だけ行かせるというのは論理的に成り立ちません。これらの現状をどのように受け止めているのでしょうか。お答えください。
最後に、港区教育委員会は7月7日の「パラリンピック学校連携観戦」の参加中止の決定を堅持することを求めます。

なお、ニュース23の映像はこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=dzpHQg2EqcM&t=13s

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