人を殺さなかった世界線(己の過去の実話×アンチヒーロー感想)
人を殺したい時があった。
憎くて堪らなくて、その男は母を傷付けていたから。
今なら調べると出てくるが私は面前DVという状態だったらしい。
自分の親が殴られ蹴られても何も出来なかった。
「クズが」「クズ親子が」と罵倒されても何も言い返せなかった。
ソイツには奥さんも子供もいた。だけど職場で母と知り合ってうちに上がり込んできた。私が14歳頃の時だ。
15歳の時、私は中学を不登校になる。自分の殻に閉じ籠って現実から逃げたかった。でも夜になれば酒に酔って帰ってくる二人の足音がして