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ホロライブ2ndフェスを通しての感想と今後への備忘録として

オンラインライブというのは初めての経験だった。
そもそもライブやフェスなどというイベント自体の経験が少ないものの、
こうしたイベントの楽しさの要諦には現地ならではのものが少なくない。
だからこそ今回の形態はどこか冷めてしまうだろうなと直前までは思っていた。
しかし、それは開始数分でただの杞憂であったことが明らかになった。
照明を消し、専用グッズに身を包み、ペンライトを手に持てば、
何の変哲もないわが部屋が一瞬にしてかつての「豊洲PIT」と化していたのである。

ホロライブへのきっかけ

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ホロライブのファンになったのはもう2年前になるのだろうか。
「由持もに」というVTuber主催のコラボで「白上フブキ」を知ったところからこの歩みは始まった。
一目…いや、一耳聴いてわかるその可愛らしく、癒される声。
当時は「アマリリス組」というVTuberの「箱」を推していた。「由持もに」もその箱に所属するVTuberであった。
そこしか知らなかった私にとって「白上フブキ」はこんな人もいるのかと新しい視点をくれた存在であった。
さて、VTuber界隈の歩みに明るい人にとっては言うまでもないだろうが、私がかつて推していた「アマリリス組」は創立から半年も経たず瓦解した。
「箱」推し勢として生きてきた私は一夜にして仕える主無き素浪人となってしまったわけである。
そのとき、次の推す「箱」として選んだのが、当時隆盛を極めていた「にじさんじ」ではなく、なぜ「ホロライブ」だったのかはわからない。大正義のものにはあまり共感を抱かない性質があったゆえかもしれない。
とはいっても「アマリリス組」所属VTuberたちはそのほとんどが個人勢として配信し続けていた。
そのため、必ずしも最初から「ホロライブ」へと鞍替えをしたわけではなかった。完全にそちらに入れ込むにはもう一つのきっかけがあったのである。

推しの誕生

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2018年12月。「ホロライブ」より一人のVTuberがデビューした。
彼女の名は「大神ミオ」。ウェーブのかかった長い黒髪に紅を刺したような赤いメッシュが特徴のオオカミ系VTuberである。
彼女はデビュー当初から「白上フブキ」との深い関係性を漂わせており、いわゆる「てぇてぇ」路線を好んでいた私にもろに刺さった。
穏やかで落ち着いた声。マイペースなゲーム配信。キャラの濃さを競い合う界隈の流れに逆らうようなスタイルにも好感を抱いた。
そしてなにより、長い黒髪に巨乳で清楚なお姉さん系というキャラクターが性癖だった。初日から彼女を推し始めた。
そしてその年のクリスマス配信での放送事故により彼女は「ミオる」というミームを作り出した。
彼女にとっては不本意であったろうが、大型企画となる配信で新人でありながらインパクトを残す結果を残せたのは怪我の功名といえよう。
その後、「大神ミオ」は持ち前の柔和さと面倒見の良さにより、多くの「ホロライブ」メンバーから愛され、コラボ配信が増加した。そうなれば彼女を追っている私自身も多くの「ホロライブ」の同胞たちを知る機会に恵まれていくわけである。
一人一人の魅力に触れ、それぞれの関係性に悶え、そして、気付けば周囲を完全に「ホロライブ」で包囲されている状態である。
「ホロライブ」を推し始めたきっかけは何かと問われれば、それは「大神ミオ」であると間違いなく言えるだろう。

ホロライブ1stフェスの衝撃

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「ホロライブ」に取り込まれ、あれよあれよという間に1年が過ぎた。
2019年末にライブイベントが発表され、是非行きたいとチケット抽選に応募し、見事当選した。
ライブイベントは2020年1月であった。当時はかの忌むべき病の影響も少なくオフラインで開催できたのである。
会場は「豊洲PIT」。1000人規模のそこそこ大きな会場で、昼の部・夜の部の二部構成で開催された。
私はそこで数字だけの存在であった「ホロライブ」ファンの存在を確かに感じることができたわけである。
物販に並ぶ長蛇の列。待ち時間さえも奇貨と語り始める人々。その想いの燃え上がっていく様を肌で感じられたのである。
そして、怒涛の如く披露される演出と推したちの楽曲。サイリウムを振りコールをするたびに会場の熱と一体化していく。実に楽しい時間だった。
「ホロライブ」を知り、駆け抜けた一年の集大成として文句のないイベントだったし、これからの飛躍を確信した瞬間でもあった。

そして現在…

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2020年、「ホロライブ」は良くも悪くもVTuber界隈の渦中に居続ける存在となった。全てが順風満帆ではなかったし、問題点も未だ多くある。
それでも覇道を駆け抜け続けた本年の集大成として今回のイベントは再び最高の形で締めくくられた。
本年の象徴ともいえる「桐生ココ」始め「4期生」が一人も欠けることなく花道を歩くことができた。
メンバーのパフォーマンスも1月よりもより洗練されたものが披露された。
進化の止まらない映像技術力も目を見張るものがある。各日最後の3Dモデルには面を食わされた。
そして、「5期生」を始め「ホロライブEN」、「ホロライブID」ら台頭著しい新星たちへバトンを力強く繋いでくれた。
まさしく「こえていくホロライブ」とのコンセプト通りのイベントであった。

これからのホロライブ

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今後「ホロライブ」がどうなっていくかは誰にもわからない。
だが、推しに幸せになってもらいたい。もっと推しを見ていたいという気持ちは変わっていない。
だからこそ、まだまだ「ホロライブ」を楽しんでいきたいと感じた。
まずは来年2月のイベントである。「ホロライブ」はまだまだ私の耳目を離してくれそうにない。

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