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【見習い日記⑫】 コスパだけで考えたらいかんのよの話

今日も少しだけ話を聞いてほしい。時間は取らせない。取らせないように努める。

皆さんは【コスパ(コストパフォーマンス)】についてどのような認識をお持ちだろうか?

世の中は何事にも「コスト」がかかっている。消費者が購入したり飲食したりサービスを受けたりすると会社企業には商品原価はもちろん家賃や水道光熱費、人件費などの様々な「コスト」がかかっているのだ。その「コスト」が価格に転嫁されているのは言うまでもない。これは BtoC だけではなく BtoB でも同じように「コスト」がかかっている。こうして生産者や企業は利益を得て我々のお給料に繋がっていくのだ。

コスパが言いたいだけ…と。よし、後半浅野入れとくか。


しかし、正直 価格が割に合わないなと感じるものが有るのは確かだ。コスパが悪い、そう言えるものだ。一体何にコストがかかればそのような価格設定になるのか小一時間ほど問い詰めたいものも多い。そこで今日はボクが思うコスパが悪いと感じるものを話したいというわけだ。先に言っておくがディスったり批判したい訳ではない。小一時間問い詰めたいだけである。

◯ランチプレートはコスパが悪い?

おシャンティなカフェでランチを決め込むのはすごく憧れる。特に田舎住まいのボクのようなおっさんがそういう店に入るのは非常に敷居が高い。敷居というか壁である。ボクはベルトルトでもライナーでもないので到底超えることはできない。

●進撃の巨人をまだ見てない方へ●
べ、ベルトルトとライナーは巨人の秘密とは全く関係ないです。ですができれば今すぐ記憶から消してください。


店内へ入ったとしてもキラキラ眩しすぎる。シルバーに色付けされ 逆さまに吊るされたたススキ、ブッサイクな猫の置物、必要以上にワット数の高いダウンライト…。テンプレである。そこで提供されるのがワンプレートランチなのだ。

まず最大の欠点は量が少ないことである。食べ終わるのに正味5分かからない。内容は  雑穀米 サラダ ハンバーグ チキン南蛮と どのお店も代わり映えしないのも痛い。ワンプレートであるがゆえにサラダのドレッシングが流れ出し、ご飯がそれを吸っちゃってるのもキツい。それでいてあの価格設定である。ではなぜコスパが悪いと感じているのに行っちゃうのか…。

「お喋りがしたいからである。」

コスパのことばかり考えてはいけない。ボクはとにかく喋りたいのだ。こういう時間や空間に価値を見出しお金を払っているのだ。そう、それはまさに
プライスレスなのだ。


実はプライスレスが言いたいだけの回だと分かった皆さんの反応



◯そうめん流しはコスパが悪い?

そうめん流しこそコスパが悪いものはない。皆さんは行かれたことがあるだろうか?たとえ、都会の喧騒から離れた大自然という非日常的な空間であったとしても、本心では さすがにそうめんにあの価格はコスパが悪い とお思いではないだろうか?

鹿児島では県民全員行ったことのある「唐船峡」があまりにも有名。入口へ続く急勾配の長すぎる階段で遭難した人もいるとかいないとか。


そうめん流しセットの中身も  おにぎり そうめん 鮎や鱒の塩焼 小鉢 くらいのものであろう。実際に家でそうめん流しが出来るのかといえばNOであるが、仮に鮎を塩サバに置き換えてみた場合、学生時代の食べ盛りのボクは満足度が低かったはずだ。弁天山の標高にも満たないレベルの低さである。

では何故そうめん流しに行きたいのか…。


鯉に餌をやるのが楽しいからだ。

大抵のそうめん流し屋さんには水路や小川があり、そこに鯉やら鮒やら泳いでいる。そこへ餌を投げ入れるのが非常に楽しいのだ。昔はそうめんを千切って投げ込んでいたが水底に沈むそうめんが景観を損ねたり衛生上の問題などもあり、今では鯉の餌が売られている場合が多い。餌を投げ入れた時の鯉の躍動感には心躍らされる。プライスレスである。ザッツエンターテインメントである。少量の鯉の餌に100円払うことには何の躊躇もない。コスパのことばかり考えてはいけない。


メイ、お父さんもサツキもこれを聞いてる皆さんもコスパが悪いだなんて思っていないよ。


おっといけない。本来ならば逆にコスパが良いものを発表しなければならないが、皆さんのタイパ  (タイムパフォーマンス)が悪くなっているので今日は止めておく。こんなくだらない話を聞いてくれてありがとう。ではまた。


ちなみにボクの思う コスパNo.1 のお菓子はこれです。

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