自分にとっての"常識"が、相手にとってもそうだとは限らない
なんでそう思ったのか、最近の出来事をベースに話したいと思います。
一緒に案件をやっている先輩デザイナーが、メッセージで要件を私に伝えたあとに「さっきメッセージでも伝えたけど、◯◯について対応よろしくね!」とわざわざ声をかけてくれます。
声をかけてくれるなんて言ったけど、その時の私は正直めんどくさいなと思っていました。
「え、メッセージで内容は把握しているのに、なんでわざわざ口頭でも伝えてくるんだろう、、?メッセージで十分じゃない?」って。
私がそう思う理由としては、前職の環境にありました。
・話しかけることで相手の作業を中断させてしまい、相手の時間を強制的に奪うことになってしまう。
・メッセージで伝えた方が内容がまとまり、相手のタイミングで検討、返信することができる。
そんな理由から長文になってしまう内容や、議論したいことでない限りなるべくメッセージで簡潔に要件を伝えることが"相手にとっても良いこと"という考え方だったからです。
なんでそんなめんどくさいことするの?
そんな先輩デザイナーとごはんに行く機会があり、たまたまその話題になりました。
先輩曰く、「メッセージだとどうしても文章では感情が伝わりにくくて、口頭でも声をかけることでお互いの感情も共有できるだけではなく、相手が返信するコストがかからないようにしている」という配慮だったらしい。
確かにメッセージだと、怒っている感じなのか、和やかな感じなのかが伝わらない。
例えば、作ったデザインをグループに投げて、「もっとこうしたらいんじゃないかな?」「この要件は満たしてる?」など言われると思う。言っている方からすると別に怒っておらず、ただ単にそれをよくする為に伝えいているだけかもしれないけど、その言葉を受けとった側からすると「ダメ出しされているし、怒っているのかも、、」と変な推測をしてしまう。私もその経験は数えきれないほどあります。
その背景を知った上で改めて考えてみると、丁寧でありがたい配慮だなと感じ方が変わりました。
自分にとっての"常識"が、相手にとってもそうだとは限らない
私には私が経験してきたことや、環境から学んだ常識がある。でもそれは相手にとっても同じこと。
社会人としてごく当たり前のことだと思っていた私の中の常識が、相手にとっても常識だとは限らない。
愚痴る前に相手の話を聞いてみよう
「こんなこと私にとっては当たり前なのに、なんであの人はそうしないんだろう、、、」なんて思うようなことがあっても、その人がどうしてそういう行動をとったのか話を聞いてみること、価値観を共有すること。
そうすることでお互いの学びにもなるし、何より嫌な思いをして悶々とすることが無くなって働きやすくなる。愚痴る前に聞いてみよう。
チームでみんなが楽しく働けて、良いものが作れたらいいな。
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