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専業主婦だって定年退職していい。

久しぶりに帰省したら、実家の母が、

「最近は昼ごはんはお父さんに自分でなんとかしてもらってる。数年前まではお弁当作ったり休みの日も用意してたけど、もう70も過ぎたし専業主婦も定年退職よ。」

と、言っていてとても良かった。

サラリーマンには定年があるんだ。

専業主婦だって定年退職していい。

夫が定年退職後の熟年離婚の原因。
結構な確率で、夫側が妻にひっついて行動するとか、好き勝手に過ごし家事を増やしまくり自分はなにもしない、そのくせ感謝もなく偉そう、と聞く。

あるいは晩年を共にすごすことを選んだ夫婦も、「お出かけするときの旦那のごはんが大変。」て話、母以上の世代の愚痴として相当数聞く。

妻側が「もう充分頑張った」と手を離し、夫側も「いままでありがとう」と、できることを増やせば、老後は豊かになる。

ただ、
母が父に毎日ごはんを欠かさず作ってた理由が、「お父さんのため」やなくて、「私の意地」だったのをきいて、一筋縄にはいかないこの世代のアイデンティティに思いを馳せた。

「あんなにがんばらなくてよかったんよ!もっと早くやめればよかった。」と笑う母はとてもいい顔をしていた。


追記。 

二世代あとである孫の息子らには、男女関係なく家事を自分事にして、回すチームの一員とし、少なくとも洗濯と皿洗いは自分でさせるし、お風呂洗いは当番制、麦茶なくなったら作る、ごはんは丸投げせずできることは手伝う、とかやってる。
母も、それを「今からの時代その方がいいよ!」と。だよね!!

(思春期から20代までバチバチやりあった母と、穏やかにこんな話ができて、意見が一致して、私はうれしい。)

やってることは家事だが、
これをすべて「お母さんがやればいいやん」と押し付けて当たり前で育った元夫みたいな人と、やるのが当たり前で育った人が大人になったとき、見えてる世界もまわりの人に対する姿勢も、全然違うとおもう。

それでも、アニメの世界でサザエさんやクレヨンしんちゃんのママだけが家事してるのをみて、「普通はお母さんがやるのが当たり前やのに、なんでやらなあかんの?」とか思春期次男にいわれ、「おめえ正気か?あれ何十年前のアニメだと思ってんだ?いま令和ぞ?」と、ガチで詰めたりは定期的にしてる(笑)。

結婚しようがしまいが、「誰かと一緒に快適に暮らす」とき、「家事当事者やったことないから見えないし知らない」を、「悪気なく」やったら、それは相手を犠牲にしないと成り立たなくなるから。

必要なのは「快適に暮らすために一緒に回すこと、そのための話し合いができること」だと思ってる。


おわり

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