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今年モナリザに逢うVtuber

Vtuber儒烏風亭らでんが、オーストリア出身の小鳥遊キアラに英語を教えてもらうコラボが今月いちばん良かった。
初のオフコラボ(ネット上でつながるのではなく、同じ部屋にいっしょに配信)で、日本ぽいおみやげをチョイスするところから、意気投合して実際にヨーロッパを案内してもらって、ルーブル美術館に行く約束までこぎつける。

お互いの文化へのリスペクトが溢れていて、好奇心と行動力があれば人生はこんなに早く「動く」んだ!って驚きがあった。

じゅうふうていらでん(漢字ムズいからJFTという略称はやく浸透して)は、人に教える仕事をしていたからか、ちょっと固めの対談のほうが、面白い話になる。

小鳥遊キアラの発言で、「わかるなあ」と思うんだけど、
「日本勢と話すと、ヨーロッパに行きたいとは言ってくれるけど、来てくれない」
たしかに、そうなるだろう。即答は難しい。

だけど、らでんはデビュー前、ゴッホの足跡をたどってフランスに単独で飛び、ルーブル美術館の前まで行って入館できなかった経験がある。

そのあと、ちょうどホロライブのオーディションに挑戦して、ゲーム実況と歌が普通にうまい人が飽和状態だったので、1000人を越える狭き門を、ゲーム経験ほぼ無しで一発合格。

そして、弱点である外国語克服のためのコラボ第一弾で、ヨーロッパ行きを約束する。

キアラ「ただし、2年以内に来てください」
らでん「今年行く!」


この嬉しすぎる答え。
部屋でダラダラ暮らしてると「ひょんなことから人生が動き出す」なんて現実にはないように思えるけど、アンテナを張っていれば「ひょんなこと」はいつでも起こりうる。

らでん「宮殿も行きたい!教会も行きたい!行きたいところ山ほどある!!」

らでんさん、生モナ・リザと対面したら、いつも抱えているポムポムプリンのぬいぐるみといっしょに倒れて、ネロとパトラッシュみたいに僕もうなんだか眠いんだって言いながら天使に半透明のらでんをふわ~っと持ってかれて召されちゃうんじゃないか。


7月7日には、日付が変わるギリギリで天女ころね降臨。

戌神ころねが天女になって願いを(たまに)かなえる配信、毎年忘れずにちゃんと茶番をやっていて律儀。
倍率が高い中、ハッシュタグが機能してないうっかりツイートを読み上げたところが、すごくラジオっぽかった。
最後にオチをつけて、毎年ハードルが上がっていくところでマイペースを貫けるのがすごい。Xもそろそろ潮時だって思ってるけど、こういう企画がたまにあるから完全にアンインストールするの惜しくなる。

新人英語圏Vtuberのセシリア。頭にゼンマイがついてる自動人形、オートマタなんだけど、スパチャをノートにスクラップしていく「手元配信」をしたら、手に人形の関節がついていて、オートマタであることを証明した。

特に海外勢のVtuber、こんなハイスペック集団なのかとびっくりする。
こんな絵も歌もできて、どうでもいい話を聞いてくれる人いないぞ。

韓国育ちの奏が、時おり見せるちょっとズレた語録が面白い。
日本に来た外国人がトイレの快適さに驚く話を聞くけど、
「お前らは恵まれた環境でくそをしています」は良さが炸裂している。
ファンが「おまえら」って言われることを望んで、本当にそれでいいのか困惑していて、まじめな性格がかいま見えた。

7月10日。おでかけファンザ禁止

コンビニのバイトになって、次々来るへんな客をバールで殴るゲーム。
関係者室に入って勝手にパソコンをいじる客がいて、その画面にR18と表示されたのを確認して「お出かけFANZA」のフレーズが出るまで、フレーム単位の攻防だった。

普通にやると良くも悪くもネタゲーだけど、みんなが配信すると、誰が面白いコメントが出せるかの「ハイスピード大喜利」に変貌する。
面白いこと言えたら切り抜かれてチャンスをつかめる。
もっとテキトーに遊んでいいゲームでも、完全に気持ちをOFFにしては遊べない。有名配信者は大変だ。


いか、AMAZONプライム気になり商品です。


読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。