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月経カップで失神した話

生々しい話なので苦手な方はまわれ右でお願いしま〜す。
▶︎ まわれ右

毎月一度、女性にやってくる憂鬱もといクソめんどくせ〜週間、生理
最近では男性が「トイレで生理"する"」と発言して一部界隈で話題になっていたが、生理がない男性の認識なんてそんなもんなんだなぁ…とぼんやり思ったりしていた。

自分は割と生理周期は正確で、初潮がきてから20年以上大きな乱れもなく過ごしてきた。一時期狂いに狂いまくった時期もあったが、トータルで見ると正常の範囲内だと思う。
(もちろん病院で検査して何事もなく終わっている)

ただとにかく経血の量が多い。
病的な多さではないものの寝てる間に生理が始まったりクソデカ夜用ナプキンの吸収量を大幅に超えて何度シーツを血の海にしてきたことか。
その度に夜中ひとりでパンイチでシーツを洗って取り替えたりするのである。
さらに布団まで染みてしまった時の絶望感たるや、本当にやりきれない。
外出中に漏れて服まで染みてしまったことだってある。

おまけに生理痛も酷く3日目くらいまでは腹痛・腰痛・吐き気のトリプルコンボが襲ってくるので、イブとブスコパンは必需品だ。
(バファリンやロキソニンも効くけど、吐き気を併発するパターンはイブ×ブスコパンがいいと何かで見て以来この組み合わせにしている)

しかしここ数年、明らかに量が減ってきた。
毎月概ね同じ周期で来るし、きっちり一週間出血しているのだが以前みたいなめちゃくちゃな量が出なくなってきた。

これが以前に比べたら本当に快適で、生理痛はあるもののドッと出てヒヤッとする感じが減っただけでも日中の過ごしやすさが段違いである。

夜もシーツが血の海にならないくらいの経血量になってきた頃、気になってた物に手を出した。それが月経カップだ。

月経カップというものは、膣の中におちょこくらいの大きさのシリコン製のカップを入れて、そこに経血を溜めるという仕組み。
時間が経って溜まった経血はカップを引き抜いて捨て、カップは煮沸消毒をして再利用する。
うまく入れば激しい動きなどをしても漏れないらしく、数多の"お漏らし"を経験してきた自分としては初めて存在を知った時「なんて画期的なんだ!」とえらく感動した。

自分が月経カップを買ったのは、月経カップや吸水ショーツといった新しい生理用品が話題になり始めていた頃だったと思う。
当時はまだ吸水ショーツが一枚5,000円位で販売されていて、それに比べて月経カップは吸水ショーツに比べて比較的安価だったので試しに使ってみようという気になったのだ。

吸水ショーツも以前に比べたら今はかなり手に入りやすくなったと思う。
今だったら確実に月経カップではなく吸水ショーツを買うだろう。というか欲しい。
(今思えばこれだけ吸水ショーツが広まってきてるってことは"そういうこと"なんだと思う)

しかしこのカップを膣の中に入れるというのが鬼門である。
自分で、膣に、異物を入れるのだ。
もちろんそういうものだというのはわかっていたものの、いざ実際のブツと対峙すると想像していたサイズより大きくて本当に入るのか不安になった。
女性の膣は大変伸縮性に優れているので入らない訳がないのだが、入れるものの代表格・男性のアレはあちらが入れてくれるのに対し、月経カップは自分で入れなければならない。
ちなみにタンポンは使ったことがない。
蛇足だがオモチャも使ったことはない。

月経カップはカップ部分を折りたたんでつまむように持ち、中で開くように入れるものらしい。
だが折りたたむといっても力を抜いたりちょっと指がズレてしまったりするとすぐ開いてしまう。
この折りたたんだまま中にいれるというのが非常に難航した。

お風呂場で入れる人もいるみたいだけれど、自分は座ってやる方が楽そうだと思ってトイレでチャレンジしてみた。
色んな意味でドキドキしながらカップを当てがってみるが、入らない。
とにかく入らない。まーーーーーー入らない。
グリグリやりすぎて穴の入口が痛くなるくらいに入らない。

「入れ方のコツは力を抜くこと」なんて書いてあるが、座って股おっぴろげて折りたたんで状態を維持するためギュッとつまんだシリコンカップを自分の目からは見えない穴に突っ込まなければならないのだ。力むなという方が無理がある。

トイレでひとり汗だくになりながら格闘していると、無理矢理押し込んだ形にはなるがなんとかカップが入った。
そして中で開いた感覚がした瞬間、ものすごい圧迫感が襲ってきた。
明らかに異物が入ってる!と脳が感じるくらいめちゃくちゃな違和感と痛みだった。

それを感じたと同時にスゥ…と意識が遠のいていくのを感じた。

気がついたら便座に座ったままだらしなく上を向いており、膣の圧迫感からは開放されていた。
脱力感を感じたまま便器の中をのぞき込むと、膣から飛び出したであろう月経カップがぷかぷかと浮かんでいた。

やってもうた〜/(^o^)\

時計はなかったのでどれくらい意識がなかったのかはわからない。
失神の原因は大方迷走神経反射だろう。

迷走神経反射というものは強い痛みや恐怖を感じると起きる症状らしい。
注射で怖い怖いと思って失神したりするのもこのせいだとか。
その迷走神経反射で自分は年1回ペースで主にお腹を下した時にトイレでケツ丸出しのまま失神している。今回も自分にとってはお馴染みの失神だった。

月経カップはこの一件以来一度も手に取っていない。捨てるのももったいないかな、と思ってしまいこんでいるけど、このnoteの公開をもって供養ってことでもういい加減捨てようかな。

自分は月経カップを全く快適に使えなかったが、このような"生理を快適に過ごせるようにする商品"などを総じてフェムテックという。

フェムテックとは、女性の健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのことである。「female technology」を略した用語。

ウィキペディア

フィメールのためのテクノロジーで、便座で股おっぴろげて自分でマ○コにモノ突っ込んで失神するって、なんだかなァ〜!


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