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インド旅行記②(デリー到着、道路事情に驚く編)

インド入国。久しぶりの海外、入国審査で英語が喋れるだろうかと身構えていたが、インドは初めてか?日本のどの地域から来たんだ?などほとんど世間話的なことだけ聞かれあっさりpass。隣のレーンの妻が全然終わらないなーと思っていると、しばらくして笑いながらやってきた。何を聞かれたのかと思ったら「もしインドから東京経由でアメリカに行くとしたらビザなしで何時間まで日本にとどまれるんだ?」と、入国審査には何の関係もない、審査官が個人的に気になっている質問をされたらしい。めっちゃ戸惑ったわ〜と妻。その後も両替所でお菓子食べながら接客されたり、目の前で大あくびされたりと本当に自由。これがインド流・自由な働き方か!

インディラ・ガンディー国際空港(デリー空港)の入国審査ロビー。

あれこれ必要なことを済ませ、約束通りゲート6から出るとガイドのデヴェンドラさんが我々の名前を書いたボードを持って待ち構えていた。デヴェンドラさんはハードボイルドな往年のハリウッド俳優といった風貌の渋オヤジで、無表情だが優しい。口元だけでニヤッと笑うと「お疲れ様です」と言って我々を出迎えてくてた。空港から駐車場へ。今は乾季で快晴のはずだが、空は少し靄がかかったように白っぽかった。デリーは大気汚染が世界一だそうである。車に巻き上げられた砂埃も常に舞っている。そんなわけで最初はマスクを着けて臨戦態勢だったが、そこまでの心配は無用で、すぐにマスクは外してしまった。

デリーの空。写真では青く写ってるが肉眼だともう少し白っぽい。

インドについて最初に、そして旅を通して一番驚愕したのは車の運転である。インドの交通にはルールというものはない。いや、インド人には了解し合えるルールはあるのかもしれないが、日本人の私には理解できない。道路には車線があるように見えるが、それは無視してとにかく空いているスペースを埋め合っていくように進む。車が埋めれない隙間はオートリキシャーが、オートリキシャーが埋めれない隙間はバイクや自転車が、さらにその隙間に人が入ってきたりする。特に信号で止まっていると、花を売る子供たちや老人が車の間を縫うようにやってきては窓ガラスを叩く「花を買ってくれ」。運転手たちは自らが運転するマシンを自分の体の一部のように動かす。車間距離数センチで互いに動かし合うが、なぜかぶつからない。デベンドラさんに聞くとほとんど事故はないという。クラクションは鳴らしまくっている。ただそれは怒りや攻撃ではなく、意思表示のコミュニケーションである。「ヘイ、俺がうしろから来てるぜ、気をつけな」「おい、あとちょっだけ左に寄ってくれ」「おーい、急に止まるなよ」インド人は意思表示がはっきりしていて、お互いストレートに言い合っている。たまに道路で大声で喧嘩していて、観光客からすると驚くが、現地に暮らす人は日常茶飯事なのか、普通にスルーしている。

車窓から。道路には車、バイク、リキシャー、人、牛、馬などがひしめいている。
故障かガス欠か、リキシャーを押すおじさん。めちゃくちゃクラクション鳴らされてた。

インド1日目は到着後、クトゥブミナールディリーハート国立博物館Haveli Dharampuraと初日からデリー満喫コースだったが、詳細に着いては次の記事に譲ることとする。