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母歴1年目に想うこと

娘がもうすぐ1歳になる。

とういことは、私も母になって約1年。

妊娠、出産は振り返ると遠い昔のよう。

特に産後6ヶ月からの記憶が、曖昧になっている。

それほどに、1日1日が必死だった。

・・・多分。

驚くくらい記憶が断片的。

どんなに疲れて辟易しても、最後は可愛いが勝ってしまうから、我が子という存在はなんと尊いんだろう。

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世間から見ると、私はワンオペ育児だと思う。

なんとなく、その言葉がしっくりこないでいる。

自分で言うのはいいけれど、

周りに言われると、そこにはお気の毒にという意味合いが少し含んでいる気がするからかな。

夫は仕事大好き人間で、寝ても冷めても仕事のことを考えている。

週1回の休みの日意外は、娘と私が寝静まった後に帰宅する。

家族で過ごす休みの日も、私たちが寝静まった後に仕事に支障をきたすから、と健康管理のため走りに行くほど常にストイック。

出会ってから9年目を迎えるが、今も昔も基本は変わらない。

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そんな夫に、まさに天使が舞い降りて、絵に描いたように目尻が垂れまくっている。

どんなに夜が遅くても、毎朝娘に合わせて起床し、一緒に朝食を食べ、出勤前にデートと称した1,5時間の娘と2人きりの時間を持っている。

今日が一番可愛いね!と愛おしそうな眼差しで娘に話しかけ、そうだよね?と真顔で私に同意を求めるのはお決まりのこと。

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周囲から、ワンオペ育児大変でしょう?と頻繁に問われ、答えはもちろん大声でYES!!だけど、

その辺の葛藤は随分昔に自分の中で終えて、夫の苦労も頑張りも見てきたから、そのまま突き進んでねというスタンスでいるよう努めている。

何もかも、自分で決めたこと。

その選択はいつも私を強くしてくれる。

幸せの基準は人それぞれ違うのだ。

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そんなワンオペ育児でも、自分のメンタルが限界を迎えたことは幾度とあった。

特に記憶が曖昧の生後6ヶ月以降は、本当に疲れていた。

育児にも慣れ、身体も調子を取り戻す頃、自分のことをしたい欲が出てくる。

尊い育児に専念すればいいのに、なんでもない自分という存在が将来を見据えては焦る。

母の前に、一人の人間としての空白が、居心地を悪くする。

自分の動きたい欲とは裏腹に、娘は活発に動き出し、母という私を当たり前に求める。

今日やりたかった自分のことが何もできずに、自我が目覚めた娘のお世話に奔走され、気づけば1日が終わる。

赤子を育てているのだから、当たり前と頭では理解しながらも、自分の心と折り合いがつかない日が続く。

無意識に当たる先は夫のみ。

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そんな冬のある日。

娘をお風呂に入れ、眠くて泣き叫ぶ娘をこっちが泣きたいわとなんとか服を着せ、授乳しながら一緒に寝落ちした。

0時頃にハッと目が覚めると、夫は仕事からまだ帰っていなかった。

散らかり放題のリビングに、食後のままのダイニング、服は乱れ、髪は濡れたまま、肌は乾燥しきって、虚しさが絶頂になり、一人泣いた。笑

育児中でも、日々の生活を蔑ろにせず、できる限りキレイを保つことで、自分のご機嫌をギリギリ取っていたから、その瞬間は崩れてしまった。

寝室に戻り、無防備にバンザイをしてスヤスヤ眠る娘の可愛い寝顔を眺めて、負けへんでと自分に喝を入れる。

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そう、母は感情が本当に忙しい。

整えては、乱れ、また整えての繰り返し。

もともと楽観的でお気楽な私でさえ、育児疲れやノイローゼという気持ちは安易に想像できる。

そうやって母たるものは強くなっていくんだろう。

だって、この尊い存在をどうしたって幸せにしたいんだから。

子の前では、明るい母でいたいのだ。

そのためには、子供のケアの前に自分のケアが何より先決。

ということで、生後8ヶ月を迎えた頃、限界を迎えた私は娘を一時保育に預けることにした。

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あれだけ一人の時間が欲しくて欲しくて、気が狂いそうだったのに、

初めて預けに行った日の帰り道は、不安そうだった娘の顔を思い出しては、心配で恋しくて涙ぐんだ。

迎えまでの2時間は、自分のヨガの時間に充てたけど、こんなに集中できなかったことはない。

迎えの時間より少し早く着いて、私を見つけた瞬間に娘は破顔した。

もちろん、私も。

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嬉しくて嬉しくて、笑いながらバンバン私のことを叩いて喜びを表現する娘。

頑張ったねー!よしよしよし!としつこく褒めまくる母。

こうやってお互いの初めてをいくつも越えて、春から正式に保育園にもお世話になり、私の心は快方に向かっている。

こんなに穏やかな気持ちはいつぶりかな。

一人きりの広いベッドで、何も気にせず昼寝できた時の目覚めの良さよ。やったー熟睡できた!

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ようやく、自分にスペースができたから、ヨガを通して微力ではあるがママをサポートしたいと計画している。

親になるまでは、

子供がお風呂に入ってピカピカになることが、なぜか嬉しくて毎日安堵することも、

ちゃんと布団きてるかな?寒くないかな?と夜中に自然と目覚めてしまうことも、

親になっても海外一人旅するぞと意気込んでいたのに、いざ親になると娘にまだ見ぬ景色を届けたいと願うことも、

全てが知らなかった感情。

自分の根本は何も変わらないけど、

この一年は、どんな一年よりも学びが深かった気がしている。

知らぬ間に、娘に育てられていた。

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娘が大人になった時

明るくて陽気な母ちゃんだったなぁ、と心に光を灯せるように

たくさん愛されて育ったなぁ、と自信を持って旅立てるように

母歴2年目も思いっきり奮闘する所存。

誰かが決めた良い母になるのは難しいけれど、娘にとって最愛の母になれますように。

娘よ。

母の愛は重いよ、覚悟して❤︎

アイラブユー!


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