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韓国移民家族の自伝的映画『ミナリ』監督とキャストたち

 안녕하세요(アンニョンハセヨ) 南うさぎです。

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写真はすべてMovie.naver.com から。

 今回は、アメリカでの一攫千金を夢見た韓国移民の困難と家族の絆を描いたアメリカ映画『ミナリ 미나리』の監督とキャストについてです。

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監督・脚本:リー・アイザック・チョン(韓国系アメリカ人)

 両親が韓国からアメリカに移住し、1978年にコロラド州ダンバーで生まれました。イェール大学では生物学を専攻し、医者を目指していましたが、ユタ大学院で映画学の修士号を取得しています。
 2007年、長編デビュー作であるルワンダを背景とした映画『Munyurangabo』がカンヌ国際映画祭で注目を集めました。さらに2010年『Luck Life』もモスクワ国際映画祭で注目されましたが、それでも世間に名前が知られるには至らず、2018年に映画の道をあきらめる覚悟で韓国・仁川松島にあるユタ大学アジアキャンパスの教授職を受けます。今回、自伝的作品『ミナリ』のヒットで多くの賞を受賞し、アカデミー賞での作品・脚本賞など6部門にノミネートされています。
 次作はハリウッド実写版『君の名は。』で期待が高まっています。

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主演:ジェイコブ役 スティーヴン・ユァン(韓国系アメリカ人)

 1983年にソウルで生まれ、数え年の5歳のときアメリカに移住しています。アメリカで大ヒットしたTVシリーズ『ウォーキング・デッド』のグレン・リー役で人気を集めました。映画『バーニング 劇場版』でロサンゼルス映画秘批評家協会賞助演男優賞を受賞しています。

 実際には英語が流暢で、韓国語が流暢ではありませんが『ミナリ』ではその逆の設定を演じ、流暢な韓国語を使っています。また、リー・アイザック・チョン監督と製作会社の架け橋になり、製作にも参加してタイトルクレジットにも名前が出ています。次回はネットフリックスが版権を取得したドラマ『Beef』に出演する予定です。

出演作:ドラマ『ウォーキング・デッド』、映画『オクジャ』『バーニング劇場版』など

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ジェイコブの妻モニカ役 ハン・イェリ(韓国人)

 1984年生まれの韓国女優です。韓国芸術総合学校韓国舞踊科を卒業。生後28ヶ月で舞踊を学び始めたと言われています。2008年に出演した映画『キリンとアフリカ』でミジャンセン短編映画際演技賞を受賞し、知名度が上がりました。韓国では『ミナリ』での繊細な表現力と演技が好評価を受けていてこれからの活動が期待されています。またミナリの主題曲『RAIN SONG』を素敵な歌声で自ら歌っています。
 次回作は2021年下半期に放送予定のOCNドラマ『ホームタウン』にキャスティングされています。

出演作:映画『人狼』、ドラマ『(知っていることはあまりないけれど)家族です』『緑豆の花』など

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ジェイコブの母スンジャ役 ユン・ヨジョン(韓国人)

 1947年生まれで1966年にデビュー、今年55年目のベテラン女優で、同じ年齢の女優と比べても演技の幅が広く、主演・助演関わらずさまざまな作品に出演しています。『ミナリ』ではその時代の典型的なお祖母さんというより、ちょっと変わっている憎めないお祖母さんを演じています。ユン・ヨジョンならではの表現力が評価され、多数の助演女優賞を受賞しています。

出演作:映画『ケチュンばあちゃん』『蜜の味〜テイスト オブ マネー〜』『バッカス・レディ』、バラエティ番組『ユン食堂』『ユン・ステイ』など

*ユン・ヨジョンに関しては今後公開する記事でさらにくわしく書きたいと思います。

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ジェイコブとモニカの息子デビッド役 アラン・キム(韓国系アメリカ人)

 2012年生まれのアラン・キムは広告モデルとして活躍していました。『ミナリ』が映画デビュー作になります。
 現在、アメリカのエイジェンシー「CAA」と契約を結び、これからも成長が期待されます。次回作は映画『Latchkey Kids』の出演を予定しています。


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