クラウドファンディングで一番大切なタイトルの付け方を徹底解説!
僕は10年ほどブログを書いていて、いままで「2500記事」ほど記事を制作してきました。
およそ2日に1記事、書いてきたペースとなります。
ブログを制作するにあたって一番大変なことって何だと思います?
ネタを考えること
文章を書くこと
資料をまとめること
いいえ、違います。
僕が一番大変なのは、ブログ記事の「タイトルを決める」こと。
これはほかのブロガーさんもよく言っていることで、本文よりタイトル付けに時間をかける人もいるくらい。
キャッチーなタイトルは読む人の脳みそを刺激するし、インターネットのSEO的にも記事タイトルは非常に重要な役割を果たします。
2500記事、書いてきたということは
2500回、記事にタイトルを付けてきた
ということになります。
そんな僕が今回挑戦したクラウドファンディングプロジェクトのタイトルは……
97年続いた大衆食堂を未来に残したい【六日町駅前・100年食堂プロジェクト】
です。
脳みそが沸騰して蒸発するくらい考えたのですが、どんな工程でこのタイトルを付けたのか……お伝えさせていただきます。
タイトル付けのポイントは3つ。
▶︎プロジェクト全体をイメージできる
▶︎数字を入れてインパクトを出す
▶︎具体的な固有名詞を入れる
CAMPFIRE の場合はタイトルは「40字」までと決まっています。
この40字にどれだけ想いを詰め込められるか……が勝負!!
こちらの記事を参考にして、あなたのプロジェクトにすてきなタイトルを付けちゃってくださいませ。
それでは早速いってみましょう!
プロジェクト全体をイメージできる
結論から言うと、まず一番最初にひねり出したのが「メインとなるキーワード」です。
【100年食堂プロジェクト】
というのがそれにあたります。
97年続いた大衆食堂を再生する……というのがプロジェクトの最大のテーマだったので、それをどのように表現するかに苦心しました。
97年食堂
では語呂がイマイチだし、未来を感じることができません。
そこで「創業100年を目指して再生する」という【100年食堂】というワードを思いつきました。
語呂もいいし、未来を感じさせる力もあります。
でかした自分!!
この【100年食堂】というワードは、あの「自遊人」の岩佐十良さんにも褒めていただいたんですよ。
やったぜ!自分!
ひゃくねんしょくどう
と実際に言葉に出してみても、心地いい感じがします。
声に出してみて響きがいいことは、ネーミングにとって非常に重要なこと。
こどもの名前もそうですよね。
呼びやすいことも名前の大切なポイントです。
数字を入れてインパクトを出す
メインのキーワードが【100年食堂】に決まりました。
さらにここから残りの文字数を使って、肉付けしていきます。
そこで使ったのがブログのタイトルによく使われる手法のひとつ……
数字を入れる
です。
数字ってのは便利なもので、例えば居酒屋さんで「生ビール」の値段ひとつわかれば、ほかのメニューの値段もなんとな〜く想像できたりしますよね。
生ビールが500円だったら、ほかのメニューも高くても1000円くらいだろうと予想がつきます。
反対に生ビールが1000円だったら、落ち着いて飲めないことが予想されます(笑)。
100年食堂で、ひとつ数字は入っているのですが、もうひとつ入れてよりインパクトを出せないかな〜と考えました。
例えば……
iPhoneの裏技まとめました
と
iPhone8の裏技10選
というタイトルのブログ記事があったら、どちらが読みたくなりますか?
僕なら秒で2番目の記事をチョイスします。
数字が入ることで具体性が増すんですよね。
・お金持ちになる方法
・1ヶ月で100万円稼ぐ方法
言ってることは同じですが、数字が入っていてより具体的に表現されたタイトルに人は惹かれます。
そこで考えたのが創業97年の「97」です。
97年続いていた食堂
というだけでかなりのインパクトがあるじゃないですか。
ということで「97年」をタイトルのトップの一番目立つところに配置。
頭が決まればあとはそれをコンパクトかつわかりやすく表現するか……。
まずは単なる「食堂」と表現するか、大衆を付けて「大衆食堂」とするか。
さらにほんだやには「酒場」としての機能もあったので「大衆酒場」という表現も使えました。
ここもかなりポイントになるところです。
クラウドファンディングはよりたくさんの方から支援を集めたいわけです。
そうなると「関係する人」を増やすのが得策。
となると「酒場」「大衆酒場」という表現にしてしまうと、成人してお酒を飲める人に限られてしまうのでボツです。
また「食堂」ではなく「大衆食堂」というワードを選ぶことで、より関係する人が増すと考えました。
なんだかノスタルジックな雰囲気もしますし。
実際、ほんだやは昭和感たっぷりでノスタルジーの塊みたいなお店でしたし。
ということで「大衆食堂」が残りました。
次は、そのあとに続く部分ですね。
・97年続いた大衆食堂を未来に残したい
・97年続いた大衆食堂を再生したい
・97年続いた大衆食堂を存続したい
・97年続いた大衆食堂を立て直したい
・97年続いた大衆食堂を継承したい
似たような表現はたくさんありました。
このあたりは事前にプロジェクトメンバーとコンセプトについて話し合っている時に、建物を次世代に残したい……ということを聴いていました。
ただ再生させたいだけじゃなく、ただ立て直すだけじゃなく、未来に残したい。
そんな気持ちを表現するために「97年続いた大衆食堂を未来に残したい」としました。
これにより未来への期待感を担保。
具体的な固有名詞を入れる
これも他のプロジェクトを見ていると意外と入ってないことが多い。
具体的な固有名詞を入れることで、ターゲットを明確にすることができます。
100年食堂プロジェクトの場合、まちづくりや地方創生がコンセプトになっていますので「地名」を入れないとなにがなんだかわからなくなってしまいます。
どこの大衆食堂を未来に残したいのか
これを明確にすることで、プロジェクトを届けたいターゲットを限定しました。
六日町駅前
というワードを入れることで
◾︎地元の人
◾︎六日町駅を利用したことがある人
◾︎六日町に住んだことがある人
◾︎地元が六日町の人
◾︎六日町駅に何らかのゆかりがある人
などに注目してもらえれば……と考えました。
実際にクラウドファンディングの支援者の中に「地元じゃないのですが、高校に通うときに六日町駅を利用していました。懐かしく思い支援させていただきました」という方がちらほらいらっしゃいました。
地名や駅名などの広く一般的な「アイコン」をタイトルに入れることで、注目を集めると同時に共感を引き出すことができるようです。
「南魚沼市」とも入れようと思ったのですが、文字数の関係もあって入れられず。
しかし「六日町駅前」とより具体的に地名を絞ったことで、より共感力が増したことが想像されます。
それだけみなさん思い出があるということでしょう。
そして完成したのが……
97年続いた大衆食堂を未来に残したい【六日町駅前・100年食堂プロジェクト】
最後にプロジェクトと付けることで「固さ」をプラスして、全体をキュッ!と締めました。
お寿司でいうと「わさび」みたいなもんですかね。
ハンバーグでいうと「ナツメグ」みたいなもんかな。
▶︎100年食堂計画
▶︎100年食堂大作戦
▶︎100年食堂再生計画
このあたりでもいいっちゃいいんですけど、プロジェクトの方が単純にかっこいいじゃないですか(笑)
脳みそが溶けかけて耳からちょっと流出しかけましたが、無事に最高のプロジェクトタイトルを付けることができました!!
クラウドファンディングで一番大切なタイトルの付け方を徹底解説!
プロジェクトのコンセプトや内容によって、タイトルの付け方は変わってきます。
100年食堂の場合はかなり地域密着度が高いので「地名」を入れることなどは必須してたが、プロジェクトによっては該当しない場合も多々あるかと。
ただ「数字を入れる」「具体的に表現する」などは共通して使えるテクニックなので、ぜひ参考にしてみてください。
特に数字は全世界共通のコンテンツなので、使わない手はないです!!
新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。