クラウドファンディングに権威性は必要?悪用してはいけない理由とは
接骨院の先生(柔道整復師)として15年、働いていたジンボラボ 神保貴雄です。
突然ですが……あなたが慢性腰痛もちだったとします。
「少しでもよくなりたい!」という気持ちから、腰痛に関する知識を身につけようと関係書籍を購入することを思いつきました。
仕事帰りに書店に立ち寄り、医学書のコーナーへ。
いざ探して見ると腰痛に関する本が星の数ほどあります。
そんなか……
●お医者さんが書いた本
●お医者さんが推薦している本
に目が止まりました。
よくわからない整体師やトレーナーが書いた「絶対治る!」的な本はどうしても怪しくみえてします。
あれこれ悩んだのち「日本で一番腰痛患者をみてきた整形外科医」と帯に書いてあった本をもってレジへ……。
はい、これが世に言う権威性ってやつ。
ある方面でぬきんでてすぐれていると一般に認められていること。
また、そのような人。オーソリティー。 「その道の-」
weblio辞書より
権威とネットで調べてみると、このような記述が見つかりました。
おわかりでしょうか?まさにこれも権威性。
「weblio辞書」から引用してますよーと、明記することで権威性が働きます。
権威性が働くことで文章の内容から伝わってくる、説得力が圧倒的に違うとは思いませんか?
ということで、今回はクラウドファンディングのプロジェクトと権威性についてお伝えします。
早速いってみましょう!
その道の権威から推薦文・コメントをもらう
クラウドファンディングで支援を集める際に非常に重要になるのが……
プロジェクトの内容をわかりやすく伝えること
とにかくこれが命題となるわけです。
●なんで支援が必要なのか?
●どんなプロジェクトなのか?
●支援をどのように使うのか?
などなどをプロジェクトページを使って説明していく必要があります。
そこに権威性を働かせることで、よりプロジェクト全体に説得力を与えることが可能。
最初にお伝えした通り、例えば医療系のプロジェクトであれば「医師の推薦文」がプロジェクトページ内にあれば説得力が高まります。
ほかにもプロジェクトに関する専門家からのコメントなどなどあるといいですよね。
地方を舞台としたプロジェクトであれば、その町の市長さんとか議員さんとか。
スポーツ系のプロジェクトであれば、そのスポーツのプロ選手とか。
推薦してくれる方の肩書や経歴・写真などを明記してから、推薦文をサクっと載せる感じでいいと思います。
あくまでも主役はプロジェクトの内容ですので。
推薦者や推薦文が一人歩きしてしまわないように気をつけましょう。
権威性は悪用することもできる
深夜のテレビ番組で芸能人がやたらと出てくるショッピングチャンネルを、あなたもみたことがあると思います。
あれなんてまさに権威性を利用した方法。
あえて「利用」と表現させていただきますが、権威性は悪用することもできます。
ショッピングチャンネルが悪用とは言い切れませんが、あそこまで露骨にやられると悪用ととられても仕方がない気もします。
あんまり言うと怒られそうなのでやめておきますが。笑
人は権威性に弱いです。
▶︎警察官の服を着ている人をみると身構えますよね?
▶︎大学教授と言われたら正しいことを言ってそうな気がしますよね?
▶︎スーツをビシッ!と着こなしている人は真面目そうにみえますよね?
▶︎高そうな洋服を着ているきれいな女性は近づきがたいですよね?
▶︎いまでも中学生のころの担任の先生には頭が上がりませんよね?
そういうことなんです。
でもよく考えてみたら必ず、そうじゃないこともありますよね。
警察官だって犯罪に手を染めることもあるし、きれいな女性も酔いつぶれて醜態を晒すこともあります。
でも、とっさのときに「人は権威性に従いやすい」ということを頭に入れておきましょう。
それだけで権威性の悪用から身を守ることもできます。
クラウドファンディングに権威性を与えるには
最初にお伝えした通り、一番わかりやすいのが「推薦文」をもらうことでしょうね。
あとはプロジェクトの紹介動画に出演してもらうとか……かな。
その際も、ちゃんとその方にプロジェクトの主旨や目的などをしっかりと理解してもらいましょう。
コネやお金を使って、権威だけを借りるのは絶対にダメ。
そういうのはすぐにバレてしまいます。
何度も何度もお伝えしている通り、クラウドファンディングにおいて最も大切なのが……
信用と信頼と共感
です。
嘘をついたり、必要以上に情報を盛ったりすることは信用や信頼を一瞬にして失墜させてしまう行為。
権威性は非常に強い影響力を持つゆえに、その扱いにも慎重になる必要があります。
このあたりのバランス感覚もクラウドファンディングを成功させる秘訣。
クラウドファンディングに権威性は必要?悪用してはいけない理由とは【まとめ】
なんだかんだ言いましたが、権威性は積極的に活用すべき要素。
冒頭に「接骨院で15年、働いていた」と書きました。
で、そこから腰痛のエピソードに移行しました。
そうすることで権威性が生まれ、最後まで記事を読んでもらいやすくなります。
権威性は借りてくるだけではありません。
あなたのなかにも権威性を発動させる「なにか」があるかもしれません。
そのあたりを上手くアピールできると、クラウドファンディングを有利に進めることができますよ。
あなた自身を掘り起こしてみませんか?
新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。